日本建築は特異なのか?

8月19日朝一番の新幹線で、

国立歴史民俗博物館」のある千葉県佐倉市まで足を伸ばしました。

午前中は、国立歴史民俗博物館の企画展「日本建築は特異なのか」展へ。



「日本建築は特異なのか」という、奇妙なタイトルの「歴博」の企画展。

中国・韓国・日本の、古代から近世までの建築の比較と関連性を紹介。

宮殿、寺院、住宅などのカテゴリーに分け、建築模型などを通して解説しています。

たとえば、東アジア三国の宮殿の場の違い。

 中国(紫禁城) → 正殿(太和殿) → 庭(瓦敷き)

 韓国(景福宮) → 正殿(勤政殿) → 庭(花崗岩敷き)

 日本(京都御所)→ 正殿(紫宸殿) → 庭(白砂敷き)

それぞれの国の、政治的、文化的特性が見て取れます。

いゃ〜、面白い展示でした。

京都御所、ソウル景福宮、ともに行ってきたから、その違いがよく分かります。

都城のタイプも外敵との関係から、中国〜韓国〜日本に向かって解放的になっていきます。

これも、日本が島国であることの特異性なんですね。

また、寺院は仏教文化が浸透し、三国の共通点がありますが、神社は日本独特の物。

寺院には仏像があるが、神社には神の像はない。

だから、建築や、三種の神器等で、見えない神の姿を象徴しているんだそうです。



では実際に、日本建築は特異なのか?

「大きくは東アジアの普遍性があり、それぞれが独自性を示している。」

「文化や社会についても、同じような視点から考えられるのではないか。」

企画代表の玉井哲雄教授は述べています。

以前、妻が日本文化の交流会で、この玉井教授にチケットを頂いたんですよ。

おかげで、こんなに貴重な展示会に出会うことが出来ました。

教授と妻に、感謝!感激!です。