大人気大混乱の「鳥獣戯画展」を見る。
11月上旬、京都へ商品の納品及び仏壇展示会見学の折、
京都国立博物館で開催中の「高山寺と鳥獣戯画展」を見てきました。
テレビでの放映もあったせいか大人気で超満員の盛況。
妻と私もホテルを朝8時前に出て、開館1時間前から列に並びました。
9時の開門を経て、9時半よりお目当ての鳥獣戯画展の建物がオープン。
見学者は最初の高山寺の解説には目もくれず、我先へ絵巻物の展示場へ急ぐ。
行ってみるとなんとそこには、テープで仕切られ2列づつ蛇行しながら延々と続く人の帯。
わずか数メーターの距離を数十分。
亀歩のテンポでようやく硝子ケースの絵巻物の前に来ると、
「立ち止まらないで歩きながらサッと見て下さい。
たくさんの方がいらっしゃいますので列を乱さないで下さい。」の絶叫連呼。
有名な最初の部分(甲巻)を見るのがわずかの数十秒であっと言う間でした。
幸い乙巻丙巻丁巻に進むにしたがって、人がまばらになりゆっくり見れます。
もっとも、内容も巻を経ることにつまらなくなっていきますが・・・。
これは私の私感ですが、甲、乙巻が稀にみる傑作絵巻で、
後は内容の奇抜さも、筆の勢いも、絵の鮮明さも劣ってきているようです。
出口のギャラリーショップも大賑わい。
妻が絵はがきか何か欲しいようでしたが、私はどうせ無用のものになるからと、
図録(2600円)のみを購入しました。
この図録ちょっとお得で、パタパタとミニ折物の鳥獣戯画全巻が付録で付いてます。
最後に夫婦で絵巻物の中の奇妙な今人間となって、画像絵巻に収まりました。
「高山寺と鳥獣戯画展」は来年春東京国立博物館でも開催されるようです。
ただし京都と同じように、甲巻から丁巻までそれぞれの前半部と後半部が、
前期と後期の2回に分けて展示されます。
2回見て全巻制覇・・・・・セコイ!