サランバンチェア/pick up our works

これから「秋の室礼展」まで、折にふれて私たちの製作する家具について紹介させていただきます。 まずは、李朝時代の家具のアイテムにはなかった「サランバンチェア」について。


お隣の朝鮮半島李氏朝鮮(李朝)時代は約500年。 日本で言うと、室町時代から、明治時代までと言うことになります。 李朝家具はその後期100年くらいの間に製作された置き家具です。 「サランバンチェア」は李朝時代に作られた「平床」をモデルにしています。


寒暖の激しい朝鮮半島両班(リャンバン・貴族)の屋敷には夏の部屋と冬の部屋があります。 「平床」は夏の部屋(アウトスペース)に置かれたいわゆる夕涼み台のような家具です。 スノコ状になった床部の上で本を読んだり、楽器を奏でたり、ゴロっと横になったり。 いわゆるベッド+ソファのような機能ですね。 (画像は19世紀に韓国で製作された平床ー韓国木漆家具よりー) 平床を今の使用に置き換えたサランバンチェアには、 一人掛け、二人掛け、カウチタイプがあります。 横に並べたり、間にテーブルを置き離して使用したり、 くの字にしてコーナーを利用してもいいでしょう。 また、肘部と背部を逆にし、奥行きを深く取るとカウチのような使い方になります。


クッションは綿花を使用した座布団タイプと堅めのウレタンタイプを選ぶことが出来ます。 綿を主体にしたクッションカバーで、着脱可能、クリーニングOKです。 もちろん、木部だけお求めいただいて、クッションなし、またご自分で作られてもいいでしょう。 肘を持って一人で動かせる重さと、大きさ。 ソファに沈み込むこともないので、膝に負担を掛けず座り立ちが容易です。 李朝のパターン格子が、和家具にない東洋の雰囲気を醸し出しています。 サランバンチェア  両肘タイプ(一人掛) 木部サイズ間口75×奥行64×高さ63cm座面高33cm              価格 190,000円より(税別)  片肘タイプ(二人掛) 木部サイズ間口150×奥行64×高さ63cm座面高33cm             価格 350,000円より(税別)  カウチタイプ     木部サイズ間口189×奥行75×高さ63cm座面高33cm              価格 580,000円より(税別)                (クッションカバーにより価格が変わります)