浜床三様

今回の「吉蔵・室礼展」の写真にある「浜床」の由来は、 平安時代の帳台(天蓋付きベッド)の床に当たる部分です。


京都御所、清涼殿の皇后の御帳台に畳の台座として置かれています。(写真奥) 寝具を片付け、昼の御座としても使われました。 こうした使用の仕方は今でも人気があり、吉蔵でも幾つかのタイプの「浜床」を製作しました。


 ① 下が空洞のの台座に置畳をのせた浜床(85×85cm×高さ25cm)を組み合わせるタイプ    今回のポスターに使用しています。


 ② お客様のご要望で、畳の代わりに桐材のスノコを使用し、その上にマットやござを敷くタイプ   縁を回し、四台で2畳分となり、ダブルベッドとして使用されました。   今回の室礼展メインステージに、家具をしつらえてあります。




 ③ 台座を空洞とせず、箱として収納出来るようにしたタイプ。   その上にカーペットを敷いたり、来客用のベッドとして使用するそうです。   古来の人達の知恵が今も生きる「浜床」は、 洋間のなかに、手軽に和の空間をしつらえる事が出来る、優れた調度品です。 指物吉蔵・春の室礼展」ーしつらいの家具・もてなしの器ー    会期  2009年4月10日(金)〜14日(火)   時間  午前10時〜午後5時    会場  しずぎんギャラリー四季  静岡市追手町1-13アゴラ静岡7F          電話 054-250-8778      明日から始まります。   お越しをお待ちしております。 (御帳台の画像は京都御所のパンフレットより借用しました。)