KAGUメッセの季節に
緑がうっとうしい季節になりました。
こんな挨拶をすると、ひんしゅくを買いそうですが、
山や公園の木々、町の街路樹たちが一斉に膨張するのが、この時期。
空の青や白までも、グラマラスな緑の前では脇役になっています。
この季節、5月下旬から6月上旬は、
静岡で家具にたずさわっている人間にとって、
毎年毎年、1年で一番忙しく、充実した時期でした。
1970年代、200軒を超えるメッセ(見本市)出展者があった頃は、
市内のホテルや旅館は、全国からの来客で、期間中満室の盛況でした。
見本市の貼り紙をした各メーカーの車が、市内のあちこちで見受けられ、
展示会場から個展会場へ、駆け巡っていきました。
なにしろ、各社に1人は専属の運転手がいたのですから。
昼の展示会が終われば、夜は接待会場へと社長さんは大忙し。
夜の両替町界隈は、家具屋の旦那衆の歓声があちこちから聞こえたようです。
今では、バブリーな頃の懐かしい思い出となっていますが、
そういう体験を経て、それぞれ持ち味のある家具、各社の個性が育っていったわけです。
全国にいくつかの家具産地があります。
特にこの静岡は、大企業、中小の工房とバラエティに富んでおり、
トレンディな楽しい展示会だと評判です。
来場者が多いことでもトップクラスの産地です。
今回、静岡の家具を支える精鋭60社が集合し、
家具愛好家の皆さまに楽しんでいただこうと、スタンバイしています。
「しずおかKAGUメッセ2009」、明日からです。