KAGUメッセの常連客

「しずおかKAGUメッセ2009」が始まりました。 オープンして、会場を一巡。 あたりまえの事ですが、静岡は眠ってはいませんでした。


他産地では見られない静岡独自の顔、ドレッサー。 木の無垢感覚をふんだんに活かした、クラフト家具。 小粋、カラフル、メルヘンチックな小家具たち。 北欧家具を思わせる、清潔感あふれるモダーン家具。 そして、今の暮らしに、なつかしさと安らぎを与える和家具。 それぞれのブースは、それそれのメーカーの創意工夫で、 個性豊かな作品群と、美しい空間が花開いていました。 さて、我が工房「吉蔵」は、ちょうど会場の中心にあたる所にブースがあります。


ここ数年、デザイナーと組んだ新しい顔の製品を中心に展示して来ましたが、 今年は久しぶりに、従来の製品群を組み合わせた和の空間をしつらえました。 中心に二畳強の平床。 小上がり座敷として、また、縁側のように縁に腰掛けてベンチ対応、 あるいはダブルの和風ベッドとして利用できます。 床の下は桟を通しヘタリを防止、さらに通気性を考えた桐のスノコを敷き詰める。 そしてその上に、イグサござ、あるいはカーペットを置いて、 高床の座を味わっていただけるよう提案しました。


今回は初日が火曜日という事もあって、若干来場者が少ないようですが、 東京、大阪からいらした、昔からのお客様とお会いする事が出来ました。 東京のIさん、Fさん。大阪のTさん、Iさん。 かつて、静岡の優れた家具を、率先して中央に紹介して下さったパイオニア。 数少なくなった、本当に家具の良さを知っている、デパート問屋さんです。 KAGUメッセは、新しいお客様を開発するための展示会ですが、 なつかしい方々との情報交換にも、貴重な場となっています。 和やかで、親しみの溢れる静岡の家具展示会。 二日目はまた、どんな出会いがあるか、楽しみです。