他人事のような静岡県知事選挙

自民系の女性候補、民主系の学者候補、共産系の独自候補、そして、無所属系県民派候補。

すべて新人で揃った、今回の静岡県知事選挙。

終盤を迎えて、活況を呈しているように見えますが、

自分の中では、他人事のようで、今ひとつ盛り上がりに欠けています。



2001年の県知事選。

現職県知事に対し、市民派から押されたタレント級の著名人が立候補。

争点は静岡空港の是非。

静岡空港の必要性に疑問を持っていた私は、

市民運動をしていた仲間の誘いもあって、その新人候補者の応援活動に参加。

投票日の前日、7月最終土曜日。

安倍川花火大会に向かう群衆の流れに向かって、

必死にビラを配り、投票をお願いしたことを覚えています。

結果は・・・1時間もしないうちに、現職の当選確実情報。

2005年の県知事選挙。

同じく空港推進派の現職知事に対し、空港反対市民派が立てたのは、素人のような青年候補者。

おぼつかない演説に、私たちはハラハラしていましたが、みるみるうちに政治家然とした候補者に成長。

若者らしい柔軟な態度と人柄の良さで、特に静岡市では人気者となり、賛同者が増えていきました。

犬がライオンに挑むような県知事選。

前回と同じように、あっという間に現職の当選確実のニュースが流れました。

そして、今回の選挙。

現知事辞任のあと、いち早く無所属系の候補者が立ち、続いて自民系、民主系議員が押されるように立候補。

空港は争点でなくなり、それぞれの対立点も目立たない各人のマニフェストが登場。

組織の押す候補者の選挙活動は、言わずもがなですが、

今回は市民派と称する人達の動きがどこに向かっているのか、今ひとつ分からない。

開港1か月というのに、欠航の多さと、搭乗率の低い静岡空港というお荷物(?)を抱え、

これからの県政はどうなっていくのか。

県知事になってほしい候補者は決まっていますが、なんともすっきりしない今回の知事選です。

それでも皆さん、他人事のようにしないで、是非、投票に行って下さい。

参加することが、明日の静岡県を良くしていく第一歩ですよね。