私の好きな映画・今年のベスト3

今年もあとわずか。 クリスマスの今日から、あと一週間で新しい年2010年に。 こどものいない我が家では、ミニカシコにエンジェルを飾って、Merry Christmas。


ウィーンの思い出が強く残って、好きな映画も、秋以降はわずか3本しか見なかった。 「ポー川のひかり」「パリオペラ座のすべて」「カールじいさんの空飛ぶ家」。 アメリカ映画「カールじいさんの空飛ぶ家    年末映画の中で評価の高いディズニーアニメで、テーマも気に入って見に行ったけれど、  大人の私にとって、見所は最初のわずか10分。  冒険のため蓄えた貯金が、次々に生活費に変わってしまい、2人の幸せは、はかない夢と消えていく。  カールじいさんの子供時代から妻の死まで、人生の現実をいっきにモンタージュして見せる。  この圧倒的に素晴らしい導入部を見てしまうと、あとの大部分の冒険談は、割りと平凡。  3Dを含めた技術には驚くけれど、空中シーンは「天空の城ラピュタ」の方がいいな。
★★★★★
さて、今年見た映画は19本。 「その土曜日7時58分」 「ブロードウェイ♪ブロードウェイ」 「おくりびと」 「ローリングストーンズ・シャインアライト」 「おれたちフィギュアスケーター」 「ベンジャミンバトン数奇な人生」 「チェンジリング」 「王と鳥」 「エグザイル・絆」 「フロスト×ニクソン」 「ミルク」 「スラムドッグ・ミリオネア」 「レスラー」 「愛を読む人」 「ディア・ドクター」 「サマーウォーズ」 「ポー川のひかり」 「パリオペラ座のすべて」 「カールじいさんの空飛ぶ家」 そのうち、私が選んだ今年のベスト3は? (公開順)

ローリングストーンズ・シャインアライト」
 年相応に老いていく風貌を晒しながらも、みごとにしなやかな身の動きを見せる、彼らの健全なすがた。  万年青年マーチン・スコセッジ監督のストーンズへのオマージュは、涙が出るくらい感動的。

 彼らの過酷で悲惨な現実を、ハッピーなサクセスストーリーにしてしまうのが映画のマジック。  子供ねたをそれほど好まない私が、「泥の河」以来、心に染みた映画でした。原作が優れているそうです。

 映画の作り方も、内容もテーマも、手作りの素晴らしさを感じさせる力があった。  リアル、バーチャル問わず、必要なのはコミュニケーション力という落としが、いいですね。 高校時代から、初老の今まで、映画から離れたことはなかった。 でも、この頃ようやく、好き嫌いで映画を見ることが出来るようになった。 たとえば、、クリント・イーストウッドの映画は、なぜか好きになれないので、 今年のベストワン候補と噂される映画、「グラン・トリノ」は見落としてしまった。 今年は去年に比べ、食指が動く映画が少なかったように思う。 それでも上記の映画、今でも思い出すと心が熱くなる、とびきり好きな今年の3本です。