連休は琵琶鑑賞でいっぷく。

好天に恵まれた今年の連休。

私の場合は、KAGUメッセに向けての準備に追われた毎日。

ただ一日だけ、古式ゆかしい琵琶の演奏会を楽しみました。



琵琶の音色に魅せられるようになったのは、いつ頃からだったろう。

最初は、上原まり筑前琵琶を聞き、その演奏スタイルの美しさを知った。

その後、鶴田錦史とその弟子が来静し、無常観あふれる「平家物語」の世界に酔いしれた。

菊川市に住む琵琶制作者、大橋守さんの、展示会&演奏会にも出かけた。

さらに、静岡で薩摩琵琶教室を開いている松浦鶴雲氏のセミナーにも参加。

だから、還暦からの手習いは、絶対琵琶! と思っていました。

が、なかなかその余裕がない。

せっかちな私自身が、演奏そのものに出てしまってはもともこもない。

そんな訳で、いまだに、聞くのみの琵琶となっています。

琵琶はマイナーな楽器で、愛好家も数千人とか。

それでも、静岡市には、アイセルを含め薩摩琵琶正派の教室があります。

そして、毎年この時期、静岡県琵琶協会各流派の発表会が、浅間神社会館で行われます。

出演する奏者にたまたま知人が二人おり、出かけました。

幽玄で、いぶし銀のような琵琶の音。

琵琶を飾る琵琶床があるほど、美しい琵琶のフォルム。

琵琶の材料は、欅、桐などがありますが、

島桑材で製作する琵琶が最高であること、ご存じでしたか?



総勢十数名。初心者からベテラン、そしてプロの面々。

「本能寺」「吉野落ち」など有名な時代物が琵琶の伴奏で語られていきました。

独奏からはじまり、合奏まで。

4時間を超す演奏会でしたが、琵琶の魅力を十分堪能した一日でした。