家具を大切に!修理して使おう

3月11日の東北太平洋沖大地震のあと、

東北や関東方面で、転倒した家具の事が気になっていました。



一週間ぐらいして、「吉蔵」製作の厨子が転倒して傷になった話が二件ありました。

一件は、傷はないのですが、灰が被って汚れてしまっている。

もう一件は、左下の部分が凹んでしまっている。

何れも軽傷なのですが、送っていただき直すことになりました。

こういうケースこれからもっと増えていくでしょう。

被災地で瓦礫の中から、大切な物を捜している方や、

転倒し、破損した物を片付けている方が多くいらっしゃると思います。

それほど大きな家具でなければ、修理してお使いになることを勧めます。

新しい生活になったとき、小さくても家具があれば重宝します。

がら〜んとした部屋の中に、家具があってこそ、毎日の暮らしに潤いが生まれる。

「吉蔵」でも、以前からお客様の大切な家具の修理をさせていただいております。

主に古くなった和家具なのですが、手仕事で丁寧につくられた家具が多い。

老練で仕事のわかる職人が、丁寧に修理して新しくよみがえり、お客様に喜ばれています。

現在も、お客様からお母様の使用した「島桑の座鏡」の修理をさせていただいています。



修理について

 ① まず、お電話下さい。

 ② お近くの方でしたら、お伺いするか、家具をお持ちいただくか。

   遠方の方でしたら、家具全体と破損の箇所の写真をお送り下さい。

 ③ お客様がどの程度の修理を希望しているのか、お知らせ下さい。

   その上で、大まかなお見積をさせていただきます。

簡単な傷でしたら、ホームセンターへ行って修理の道具を買って直された方が早いです。

ホームセンターには、実に簡単で便利な、修理用品が揃っています。

「桐箪笥」の削り直しのように、再塗装、金具交換など新品のようになさりたい場合は、

やはり、私たち家具屋、または専門の職人さんに直してもらうのがいいと思います。

万単位の費用がかかりますが、お気に入りの家具でしたら絶対おすすめです。

共に暮らしてきた家具には、その人の思い出と文化があります。

どうぞ、家具を大切に、修理して使いましょう。