家具を大切に!修理して使おう
東北や関東方面で、転倒した家具の事が気になっていました。
一週間ぐらいして、「吉蔵」製作の厨子が転倒して傷になった話が二件ありました。
一件は、傷はないのですが、灰が被って汚れてしまっている。
もう一件は、左下の部分が凹んでしまっている。
何れも軽傷なのですが、送っていただき直すことになりました。
こういうケースこれからもっと増えていくでしょう。
被災地で瓦礫の中から、大切な物を捜している方や、
転倒し、破損した物を片付けている方が多くいらっしゃると思います。
それほど大きな家具でなければ、修理してお使いになることを勧めます。
新しい生活になったとき、小さくても家具があれば重宝します。
がら〜んとした部屋の中に、家具があってこそ、毎日の暮らしに潤いが生まれる。
「吉蔵」でも、以前からお客様の大切な家具の修理をさせていただいております。
主に古くなった和家具なのですが、手仕事で丁寧につくられた家具が多い。
老練で仕事のわかる職人が、丁寧に修理して新しくよみがえり、お客様に喜ばれています。
現在も、お客様からお母様の使用した「島桑の座鏡」の修理をさせていただいています。
修理について
① まず、お電話下さい。
② お近くの方でしたら、お伺いするか、家具をお持ちいただくか。
遠方の方でしたら、家具全体と破損の箇所の写真をお送り下さい。
③ お客様がどの程度の修理を希望しているのか、お知らせ下さい。
その上で、大まかなお見積をさせていただきます。
簡単な傷でしたら、ホームセンターへ行って修理の道具を買って直された方が早いです。
ホームセンターには、実に簡単で便利な、修理用品が揃っています。
「桐箪笥」の削り直しのように、再塗装、金具交換など新品のようになさりたい場合は、
やはり、私たち家具屋、または専門の職人さんに直してもらうのがいいと思います。
万単位の費用がかかりますが、お気に入りの家具でしたら絶対おすすめです。
共に暮らしてきた家具には、その人の思い出と文化があります。
どうぞ、家具を大切に、修理して使いましょう。