大好きなピアニスト/アルゲリッチ、震災で活躍。
KAGUメッセ期間中は、することが多くて新聞もゆっくり読めない。
原発の経過も気になっていたけれど、読まずに畳まれたままの日も多かった。
メッセのお祭りも終わって落ち着いた今、
こんな記事に出会って、思わず最後までじっくり読んでしまった。
アルゲリッチ 震災直後から行動
ピアノの女王 日本への愛奏で
東日本大震災以後、多くの外国人演奏家が来日をキャンセルする中、
マルタ・アルゲリッチは、総監督を務める第13回別府アルゲリッチ音楽祭
(5月8〜19日)の開催をすぐさま表明した・・・。
わがまま、気まぐれ、キャンセル魔、バツ○回、子だくさん
・・・スキャンダラスな女傑アルゲリッチ。
でも音楽は最高に素晴らしく、若かりし頃、夢中になった。
特にショパンとラベル!
「ショパン/ピアノ協奏曲」なんか、彼女がオーケストラを鞭打って引っ張っている。
海の底からキラキラ光る宝石が浮かび上がってるような音色。
豪放なパッションに身をもてあそばれたかと思うと、
クールな冷水をサッと身体に浴びるような感触。
特に数十年前、愛知文化会館で聞いたライブでは、
彼女の生き方そのままの、生身の音楽に興奮しっぱなしだった。
あれからもうすっかりクラシックから遠のいていたので、
新聞にあった70歳になった彼女の写真を見てビックリ。
でも、やっていることは若い頃と何も変わらないなあ。
1996年から続く音楽祭は、仲間の演奏家が予定通り来日し公演。
地元少年少女合団の歌の伴奏まで引き受けた。
「私は大震災後、日本の人が示した忍耐、気配り、愛のすべてに感謝しただけ。」
「出来ることは何でもします。」
CD化した録音は義援金にあてる。
「少し落ち着いたら音楽祭のチームで被災地を演奏して回りたい。」
うううっ・・・ 凄い!
アルゼンチン生まれのラテン娘そのままの、情熱的な行動力。
我も見習いたいほど励まされ、ますますファンになった。