東京皇居周辺・ゆったり散歩

日曜日(2/17)、文楽観劇のため東京へきままなひとり旅。 早朝の東名バスは快適で、じゅうぶん熟睡出来た。 まずは、午前の部「文楽・摂州合邦辻」を観劇。 その後、夜の部まで時間があったので、国立劇場前の皇居堀端を散策した。


皇居周遊歩道は全長5キロある。 ウィーンの旧市街を周遊するRingと同じ距離というのがおもしろい。 その内、半蔵門先から三宅坂を通り桜田門へぶらぶらと歩く。 老若男女ランナーたちが、次々に追い越していく。 私も学生時代、何度も皇居一周ランニングをした。 皇居側だけは、あの頃と少しも変わらない風景。


桜田門から皇居外苑へ。 今、桜田門は工事中で覆いが掛けられて中が見えない。 外苑広場ではランナー達が休息を取っている。 そのあとは、日曜サイクリングロードを日比谷公園の方へ。


日比谷公園の名はよく聞くけれど、入ったのは多分初めて。 疎らな人の向こうに大噴水、そしてその先に日比谷公会堂。 幾多の名演奏が為されたらしい日比谷公会堂も、 朽ちて今は、集会やイベントの会場になっているようだ。


更にその先にある日比谷図書館のカフェでいっぷく。 江戸東京関係の珍しい本が陳列されており、 その周りのソファで、1人読書している人がほとんど。 私もしばし、パイケーキとコーヒーを味わいながら本を開く。 東京のど真ん中にいて、こんなゆったりした時間を堪能できるとは。 何も電車を乗り回し、人混みの中をショッピングに出掛けるばかりが能でない。 ああ、これでたっぷり休息し、夜の文楽にそなえることが出来た。


さて、文楽の方。 午前の部、初めて見た「文楽・摂州合邦辻」は期待以上。 夜の部、二回目の「文楽・妹背山女庭訓」はがっかり。 女性の自己犠牲という、同じようなテーマなのに、演者によってこうも違うものか。 一流の舞台、二流の舞台。 その比較がようやく解ってきた。