旅の事
いつも読む朝日新聞「折々のことば」に興味深い事が書いてあった。 「自分が「使えない人」だとみなされて、 万が一線路に身を投げたとしても、 ため息をつかれるだけの存在だと言うことをかみしめる。」 宮地尚子(傷を愛せるか 増補新版から) 電車が止ま…
日本で公開される最近の新作映画に興味が湧かない。 ネットや図書館で借りれば昔の名作がいつでも観られる時代。1200円(シニア料金)も払うので、私は絞りに絞って選んでいるのだがハズレが多かった。文芸作品を装ったエロ映画「帰らない日曜日」は最低だっ…
もう50年近く前遠い昔のことですが、私と統一教会の関わり(ちょっとですが)について思い出しました。 1972年大学を卒業し、もう2年英語専門学校へ通っていた頃です。その頃は70年安保は下火になりましたが、いわゆる連合赤軍がテロ化し、浅間山荘事件から…
最近観たい映画が見当たらないのでビデオで昔の映画を見る。 フランス映画「恋人たち」ルイ・マル監督 世間知らずのブルジョアジーの若奥様(ジャンヌ・モロー)が主人公。 女友達やボーイフレンドと好き勝手に遊び呆ける毎日を過ごしていたある日、 クルマの…
歌人、小佐野弾氏の自伝的小説「僕は失くした恋しか歌えない」 読了。 大伯父を国際興業グループの小佐野賢治氏にもつハイパーセレブ系の最高級の親ガチャ。 子供の時からボディガードが見守っていたという皇族並みの生活。 小説は主人公が母と兄が持つ会社…
中島岳志著「思いがけず利他」 読了。 横断歩道を渡ろうと待つする小学生。 私は車を止めて渡り終わるのを待つ。 小学生は頭を下げて渡っていく。 段差で転んでしまった私に 「大丈夫ですか?」と声を掛けてくれる若者。 起き上がって「大丈夫です、ありがと…
清田隆之著「自慢話でも武勇伝でもない『一般男性』の話から見えた生きづらさと男らしさのこと」 読了。 この長たらしいタイトルの本。 「一般男子」でくくられる、「健康で、仕事あり、異性愛者」いわゆるマジョリティ10人の、建前の世界では話さない、家庭…
旧作のロバート・ワイズ監督「ウエストサイド物語」は中学三年の時に観た。 勉強を教えてもらっていた静大の学生さんが連れて行ってくれた。 自分はその時の印象を覚えていないが、彼が「踊りが素晴らしいね。」と言ったことを覚えている。 それから、リバイ…
今年最初に観た映画。 日本映画 「偶然と想像」 濱口竜介監督 確かに人の行動は「偶然」に左右される。 そしてその偶然をもとに「想像」を巡らす人間の面白さ。 言葉の洪水を一言も聞き逃さず映画を観ているうちに見えてくる、 偶然に翻弄される人たちの、嘘…
今年観た映画は14本。 20本が目標だから少ない。 「きみが死んだあとで」「ONODA1万夜越えて」など観たかったけれど見逃した映画もある。 燃ゆる女の肖像 あのこは貴族 天国に違いない すばらしき世界 シカゴ7裁判 ノマランド 街の上で アメリカンユートピ…
朝日新聞12月28日朝刊「天声人語」にドストエフスキーと「カラマーゾフの兄弟」の事が出ていた。 世の中には二種類の人間がいる。『カラマーゾフの兄弟』を読破したことがある人と、読破したことのない人だ。」 ・・・そう書くのは村上春樹さん。 私は学生の…
近鉄奈良駅近くのビジネスホテルへ泊まった次の日(11日)は、まず旅行では恒例の早朝ウォーキングで東大寺へ。 運慶快慶の阿吽の金剛力士像が睨みをきかせる南大門から右側にある二月堂へ。 ここは数年前妻と奈良旅行の折も行ったけれど、自由に回廊に登る…
12月の10日と11日、青春18切符を使って奈良へ行ってきた。 行きは静岡から名古屋まで東海道線。名古屋からは関西本線で奈良へ。 途中、亀山から加茂まで、電化されていない区間でディーゼル車に乗った。 一両のみのワンマンカーで、加速する時のグーンという…
brotherhoodとsisterhoodの対決のような映画。 男女の性の関係に於いて、この映画のように 攻める側にとって性は快楽の1つに過ぎないけれども 守れない側にとっては死に値する屈辱となるケースがある。 男性の同志はことの重大さが理解出来ず、 犯した罪を隠…
ある作業をするために四字熟語に注目した。 解っているようで解らない「四字熟語」の世界。 参考にと二冊の本を取り寄せた。 「四字熟語ひとくち話」岩波書店辞典編集編 (岩波新書) 「中国の四字熟語」祐木亜子著 (日本実業出版社) まずは岩波の方だけれ…
青森県・津軽を舞台に、メイドカフェでアルバイトする 人見知りな津軽弁少女の奮闘と成長を描いた青春ドラマ。 「いとみち(糸道)」とは三味線を弾く時に爪にできる溝のこと。 津軽弁と津軽三味線というローカル色の魅力がたっぷり。 と同時に、よくある家…
先月(5/7)の朝日新聞の声の欄に 「男性脱衣所に女性の清掃員 不快だ」 という中年男性からの投稿があった。 「多くの公共浴場やスーパー銭湯の男性脱衣所で 女性の従業員が掃除をしているケースが多い。 なんとも思わない男性もいるだろうが自分は不愉快だ…
昨年の夏頃からZOOMで川柳を楽しんでいます。 シニアサークル「団塊創業塾」のメンバーが コロナで集会所に集まることが難しくなった結果、 有志がオンラインを立ち上げそこで色々な行事を行っています。 その一つが「川柳会」。 たまたま会員に川柳の得意な…
先日、馴染みのガソリンスタンドの社長から ディンケル全粒粉パンという600円の 「すご~い高いパンを買った。」という話を聞いた。 パンが好きな私は「どこのパン屋?」と聞いたら 「そこだよ。」と家の近くを指したので興味を持ち、 どんなパンがあるのか…
先日、百貨店にいらしたお客様の住む、 富士宮市まで弊社の厨子を届けに行きました。 私はその方とはまだ売り場で対面しておらず、 電話で会話したのみなのでどんな方か分かりません。 さて、お出迎え下さったのは仏壇店の年配の女性。 赤とピンクの中間のル…
野辺山から小海線で小淵沢へ戻って来て、これから行く茅野までの列車を待つ間、休憩所で立ち食い蕎麦を食べていて気付いた。 「眼鏡がない!」 バックの中も、ポケットにもない。改札口の乗務員に聞いたが届け出がないという。そのうち彼は私が乗ってきた列…
正月の4日、残っていた青春18きっぷを使って東京方面へ美術館巡りをしてきました。 その時の印象の「強さ」の順位、best5がタイトルです。 工芸近衛師団司令部庁舎であった建物が近代美術館工芸館として使用されて33年。今年工芸館は金沢へ移ることになりま…
富山2日目。高台のホテルから眼下に富山市、正面に立山連峰が連なる。その中心、剣岳の稜線から朝日が昇る。それを屋上大浴場から独り占め ← 早起きは三文の徳。 さて、2日目は仕事を離れて行ったことのない富山の名所へ。宿から車で15分の所に八尾町がある…
台風接近中のこの連休(9/21~22)車で往復800km超の遠路富山へ行ってきました。 1日目は高岡で高岡クラフトまつりに参加のため。そしてクラフトコンペの総評を聞きに。 レベルの高い「高岡クラフトコンペ」に一度は出展したいと思い、今年初めて「TEBACO」…
久しぶりの東京出張。 仏壇店で修理と、盆栽園を訪問して、 締めは久しぶりの国立小劇場「文楽」鑑賞へ。 銀座のど真ん中の高級仏壇店で、弊社製作の仏壇の修理。 塵一つないショールームの片隅で、照明部分の取り替え。 店長さんが慣れた手付きで補助役に回…
くじ運に弱い私が、なんとウィーン市観光局のイベントキャンペーンで 1等賞のウィーン旅行1組ではないけれど、 2等賞のウィーンバックセット20名様に当選してしまった。 ウィーンの城壁を崩し、リング通りとなって今年で150年。 旧市街のまわりを有名建築が…
松本の朝は冷たい秋雨で始まった。 恒例の宿泊地早朝ウオーキングで行く先は、朝風呂温泉。 1時間くらいの〜んびり過ごして外へ出たら、雲のすき間から朝日がのぞく。 さあ、今日もあちこち行くぞ!と、ホテルのただチャリに乗って出発。 松本には「まるはく…
静岡からふじかわ号あずさ号と乗り継いで、昼頃松本に降り立った。 娘が信州大学に通っていたため、何度も来た松本市に特別愛着を感じている。 さて、何処へ行こうか? ・・・と観光案内所でチラシを見ていたら目に着いたのが「松本民芸館」。 先ずはココで…
家具仏壇の配達のため、京都と名古屋を訪れた。 土曜日を二日目にして、二条城真ん前の京都のホテルで一泊。 窓を開けると二条城の入口から緑が重なる屋敷が見える素晴らしいビュー。 それに、何もかも高い京都にしてはビックリするくらい格安の料金だった。…
12月上旬の週末掛けて、彦根へ行ってきました。 金仏壇の伝統産業で有名な彦根市。 そこの仏壇メーカーさんから依頼を受け製作した 仏壇の打合せをするため、初めて彦根駅におりました。 そして、出張の用事がすんだ後はお隣の長浜に宿泊。 今回の最初の目的…