極上の中国茶を楽しむ。
先週末静岡伊勢丹ミライエで、「お茶をたのしむうつわ展」がありました。
知り合いの作家さんからのDMには、さらに3種のワークショップのご案内。
・「天空の極上煎茶をすすり茶スタイルで」
・茶心伝心の「五感で楽しむ台湾茶」
・「抹茶を飲んでみよう・点ててみよう」
私はこの時とばかり、馴染みの少ない二番目の台湾茶の茶会に参加しました。
インストラクターを前に6名の参加者(お客様)がテーブルをかこみます。
もちろん? いや、なぜか男性はわたしひとり。
まずは、乾燥した茶葉を器にのせて客に回し、色香りを紹介します。
その間に急須に熱湯を注いでおきます。
湯を捨てた急須に茶葉を入れまた湯を注ぎ、すぐに湯を捨てます。
湯が通った茶葉を再び客に回すと、香りはさらに豊潤になっていきます。
同様にその間に6名の湯呑みに熱湯を注いでおきます。
次に急須に茶葉を戻し、湯呑みにあった湯を集めて茶葉に注ぎます。
しばらくして、茶葉が開いた湯を急須から別の湯冷ましのような容器に入れます。
それからゆっくりと銘々の湯呑みにお茶を分けていきます。
・・・・以上が手順。
私たち客は一杯目を戴きます・・・・う〜ん、フレッシュな味。
木の実を乾燥した菓子をひとくち、口に含みます。
ほどよい甘さを感じながら、続いて同じように2杯目、3杯目を戴きます。
回を重ねるほどに葉が開いて、まろやかに深みを増していくのが感じられます。
そんな手順で、梨山烏龍茶と木柵鉄観音茶の2種類を味わいました。
亭主(インストラクター)の飾らないお茶の点前のお陰で、
皆さんで質問したり感想を述べたり和気藹々と楽しいひとときでした。
そしてなによりも、亭主のおもてなしとみたての素晴らしさ。
今回参加している若手作家さんの器をこの茶会の道具に使用し、
それらの良さを客に一つ一つ説明していきます。
そのセンスの良さといったら・・・。
私は何度も何度も絶賛してしまいました。
今回のインストラクターSさんは主婦でお友達と茶会を企画し、
皆さまにお茶を通して「心で深呼吸を」と呼びかけています。
中国茶を飲む細かな作法は特になく、気楽さがなによりとのこと。
ただ、湯呑みは片手3本の指で口のまわりを覆うようにして、
口元を隠すと美しい姿になるそうです。
いや〜ぁ、想像を遙かに超えて充実し楽しかった今回の中国茶会。
名刺も交換し、次回も是非、とお願いしておきました。