秋の彼岸の晴れた日に、山の上ギャラリー「祈りのかたち」展へ。

横浜の西の端の小高い丘の上にある「山の上ギャラリー」。

以前から一度行ってみたかったギャラリーですか、

今回もうひとつ、横浜高島屋での展示会見学を兼ねて

妻と行ってきました。

その日は「祈りのかたち」展の最終日。


木工、漆芸、ガラス、陶芸、金工分野の15名の作家たちが

「祈り」をテーマに、さまざまなスタイルの作品を展示販売しています。

木工では、おなじみの藤井慎介さんや、谷進一郎さんなどの仏壇や厨子の数々。

特に目新しい発想はなかったけれど、それぞれに特長のある美しい作品ばかり。

なかでも、藤井さんのステージ型、洞窟型は従来の厨子型にはない、

オリジナリティを持っていて、ここでも光っていました。

花入、香立、香炉など、仏壇や厨子の周辺の小物にも、

こころ惹かれる作品がたくさんありました。


特に目を惹いたのはこれ。

三面を大胆にカットした瓶の部分とミレフィオーリ棒を埋め込んだ蓋の部分。

ガラス瓶の2つの部分の組み合わせが見事で、ちょうどオブジェのようです。

「あの中に置いてみよう。」妻はとても気に入り、その作品を購入。

家へ帰って早々に飾ってみました。

「祈りのかたち」はさまざまあるけれど、

要はそのかたちの前で、手をあわせる気持ちになれるかどうか。

そこに、特殊な作品のイメージがあると思う。

私たちも長年祈りや偲ぶかたちを模索して来て、永遠のテーマだと思います。


古い商家を移築した趣きあるギャラリーを後に、

午後は、横浜高島屋美術画廊で開催中の「土岐千尋木漆工芸展」へ向かいました。