加藤和彦さん、あの素晴らしい音楽をもういちど!

日曜(10/5)の午後、何げなくテレビを付けたら、フォーククルセダースが歌っていた。 「帰ってきた酔っぱらい」から「悲しくてやりきれない」まで。 学生時代、反感と共感の対象だったフォークグループ3人組。 この番組はその内の加藤和彦の音楽人生を特集していた。 ハイビジョン特集「早過ぎた人<世紀の伊達男>加藤和彦 クルセダース解散後、名作「あの素晴らしい愛をもう一度」他作曲。 時のポップス歌手に「素適なピーチパイ」「花びらの色は恋人の色」などの曲を提供。 さらに作詞家で愛妻の安井和美との共作で、当時日本最先端の音楽を作り続ける。 その後、奥さんが亡くなった加藤氏は猿之助歌舞伎で音楽を担当。 晩年はアルフィー坂崎幸之助と組んで昔のフォークソングを復活させた。 2009年62歳で自死

番組の中でこんな面白いことを言っていた。 加藤和彦著「優雅の条件」> エレガントなことが好きである。 エレガントの対極がワイルドであると思う。 ワイルドになるのはいたって簡単で、 何でも好きなことをしてしまえばいいのである。 タガが外れているのがワイルドだとすれば、 したいと思ったことを何かの理由でしないのがエレガンスなのでは。 ・・・・・・ くわえタバコもだめ。 食事の帰りに楊枝をくわえているなどは問題外。 財布をお尻のポケットに入れるのも情けない。 第一尻のポケットには何も入れるべきではない。 ジャケットの胸の内ポケットに財布は入れるべきである。 じゃぁ、お尻のポケットは何のために? だから言ったではないですか。 したくてもしないという不文律がエレガントに見えると。 私はワイルドではないし、 ましてや、エレガントにはほど遠い。 けれども、彼の言っていることはよく解る。 妻はある懇親会で、加藤和彦氏と隣り合わせになったことがあるとか。 彼は穏和で物静かで、本当にジェントルマンだったそうだ。

昔の彼のフォークソングもいいけれど、 彼の最高傑作と言われている、 バハマ・ベルリン・パリ~加藤和彦ヨーロッパ3部作 を聞いてみたくなった。