時を視る/杉本貴志の茶室
数百本のワイヤーを伝いながら水滴となって落ちる、水の壁。
茶室の中に鎮座する、釜と水差し。
その前に佇み、あまりの美しさに時を忘れる、杉本貴志「水の茶室」です。
ギャラリー間(東京)で開催中の「杉本貴志展/
水の茶室・鉄の茶室」を見てきました。
杉本貴志氏はあの有名な「スーパーポテト」を設立後
国内外の商業空間デザインを数多く手がける
日本の代表的なデザイナーです。
今回は水と鉄を素材にした幻想的な
茶室空間を創出しました。
こちらは「鉄の茶室」です。
色々な文様に切り抜かれた鉄板を再利用した
壁に囲まれた茶室空間。
花入れ、水差しも廃鉄を利用し、
錆びた鉄の経年時間を視覚化しているようです。
水に象徴されるはかない一瞬の夢と、鉄に見る大地のような悠然とした時間の流れを
同時に体験できる、素晴らしい展示会でした。
会期 5月31日(土)まで (11時~18時) 日・月・祝日休館
会場 ギャラリー・間 (東京都港区南青山 TOTO乃木坂ビル)
入場料 無 料