歯ごたえと噛み心地(1)/ベーカリー「アンシャンテ」

藁科街道を脇道にそれ、静清バイパス千代インターに向かう所にあるちいさなベーカリー。 「アンシャンテ」には菓子パンや調理パンはありません。 が、パンの素材そのものをたいせつにした、極上のパンの味を提供してくれます。


母娘2人でパンを作っているようです。 私は最近知ったのですが、この土地でもう16年も続けているそうです。 「ベタベタしたパンは好きではないので作らないのです。」 そういえば、デニッシュ系のパンはありませんでした。 「自分が納得したパンでないとお客様に売れないので。」 控えめながらも、自分たちの味を頑固に守っているようです。


一斤半の食パンはミルク入りと生クリーム入りの2種類。 フランスパンは大、中、小。焼き上がり感が絶品です。 その他、ゴマ、チーズ、さつまいも、かぼちゃ、山ぶどうが入った一口パン。 食べた事はありませんが、土曜日限定の「農夫のパン」もあります。 味もさることながら、「アンシャンテ」のパンのいいところはその噛み心地。 何度も噛んでいるうちに、コクのあるパンの味が滲み出てきます。 どのパンも、歯ごたえ十分で、最近多い、ふあふあパンとは世界が違います。 家から離れているので、度々買いに行けないのが残念ですが、 味も噛み心地も十分楽しめる「アンシャンテ」のパンを食べるのが何よりの楽しみです。