素適な老人になるために。
まもなく「敬老の日」がやって来ます。
私も還暦を過ぎ、歳を取って、すべてがどうでもよくなり、
見てくれもしまりがなくなり、頭の構造も硬直気味になっていくことを感じます。
そんな姿をまわりの人から哀れに思われないために。
わたしが身に付けていたい、三つの柔らかな衣服とは?
・教養
・節度
・ユーモア
「教養」というと、
なんか偉そうに聞こえるけれど、何のことはない。
昔からある「よき物」「よき事」を体験し後世に伝えていく、ことなんじゃないかな。
知らなかったことに興味を持ち、気付かなかったことに驚く。
そんな柔軟な脳のセンスを持ち続けられるよう努力しよう。
「節度」は、
どんどんガンコで自己中に陥りがちの老齢人間にとってのたしなみ。
経験豊富な人生体験を、知ったかぶりをせずかるく受け流す。
主観と客観の両方の目を持ち、判断する力量が求められますね。
「ユーモア」とは、
その人のこころのゆとりと美学が生み出すものでしょう。
それが、人に対する気くばりと絡まって感染していく。
かたい話・かなしい話・かげきな話を、ユーモアでブレンド出来たら。
「教養」「節度」「ユーモア」
それらは、自分自身に対する「気付き」と、他人に対する「気遣い」。
これらが備わっていれば、素適な老人になれると思うのだけれど・・・。
まるで、夏目漱石のように。
まるで、中島義道氏のように。