事実は映画より奇なり/映画「最強のふたり」
日曜日のサールナートホール。
話題の映画「最強のふたり」を見るために並んだ長蛇の列にビックリ。
でも、3Fの狭苦しいギャラリーでない所で見ることが出来て安堵しました。
さて、この今どきまれにみる、大人の男の友情物語「最強のふたり」。
実話を元にしているそうですが、評判に違わずぞんぶんに楽しませていただきました。

事故で全身麻痺となり車いす生活を送る富豪フィリップは、
介護士面接にやってきたスラム街生まれの粗暴な黒人青年ドリスに興味を持つ。
採用し、そこから奇妙な2人の共同生活が始まる。
全く異なった環境で育った2人は衝突の連続。
しかしやがて互いを受け入れる事で、
障害者に出来ないことはない、という行動を次々に創りだしていく・・・・・。
文通女性に自分の姿を見せられないフィリップに対し、
強引に出会いの機会を作っていく、ドリスの行動力のすがすがしさ。
健常者でも味わうことのない、素晴らしい人生がふたりの前に広がっていくだろう。
ー笑いのツボと涙腺を同時に刺激する「最強」傑作!ー(PRIMA)
・・・でも、わたしが一番心に染みた場面は、
ラスト、実在の2人が遠く海を見ている数秒のカット。
フィリップはよく似ているが、ドリスは、黒人でなく東欧系の人。
ああ、実際の2人はもっともっと、激動の人生体験をしているんだろうな、
映画のような美しい感動話ではなく、うまくいかない日常の繰り返しだったんだろうな。
なんて想像して、さらに胸が熱くなりました。