問題はITで社長は何を語るか、でしょう?
朝日新聞土曜版「Be」の4月からの新連載、
<夏目剛の逆説進化論>が面白い。
3回目の先週号は、「社長よ、ITを使って発言しようよ。」という話。

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米国では多くのトップが自分でIT(情報技術)を使いこなし情報を集める。
(日本では)経営に取ってITは強力な武器なのに、経営者が食わず嫌いでは困る。
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販売や開発現場の状況、消費者の動向など、最前線の情報は、
以前は下から情報が上がってくるのを待っていたが、
今では外部の情報を含めて、自分がITを駆使すれば知りうる。
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「最近の若者もSNSも、何がいいのか分かりませんなあ。」
などと高をくくっているのだろう。
経営者がこのような感覚では会社は「突然死」する時代である。
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それを避けたいなら、経営者がITを食わず嫌いせず、
駆使し、経営に生かす努力をすべきだと思う。
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また、人材を外部から採用し、異分子を組織の中に入れる努力をすべきだろう。
未来が過去の延長戦上にはない複雑系の時代である。
いろんな価値観を抱え込む組織をつくってほしい。
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筆者の御意見はごもっとも。
私もそういう分野の人間で、幸いIT大好き人間なので、理解出来るのだけれど、
問題は、社長はITで何を収集し、何を発言するか? でしょう?
blogも、twitterも、facebookも、その人の関心以上の情報は頭に残らない。
その人のアンテナの高さが、ITで増幅されるだけ。
facebookのニュースフィールドだって、リンク情報が多すぎてスルーしてしまう。
ITの大海へ出た旦那社長は、よほどの鎧(防護服)がないと、
情報系の猛者(もさ)にかき回されてしまうのでは・・・と
現在進行中の私は思ってしまうのです。