「四字熟語」はシニアの頭の体操
ある作業をするために四字熟語に注目した。
解っているようで解らない「四字熟語」の世界。
参考にと二冊の本を取り寄せた。
「中国の四字熟語」祐木亜子著 (日本実業出版社)
まずは岩波の方だけれど、これが読み始めたらめちゃめちゃ面白い。
知っている四字熟語は半分以下、知らない四字熟語が半分以上あるかな。
いや、知っていても、読んでいくと元々思っていた使われ方とは大違い。
例えば、親子・夫婦・人の縁の章だけでも・・・。
「夫唱婦随」ふしょうふずい
もちろん仲の良い夫婦の状態のことを言うのでしょうが、
「夫の唱えることに妻は従う」の意味。
今はそんな事で悦に入っていたら妻にバカにされる。
いや、読むだけなら「婦唱夫随」とも取れるから、いいかも。
「一顧傾城」いっこけいせい
美女の一振り向きで城の機能(政治)がダメになってしまう。
「傾城」は日本の遊郭での最高の遊女の呼称にまでなった。
もっとも、昨今のBLブームで美男ホストの一振り向きが
女性の人生を狂わせてしまうかも。
美男美女は存在だけで罪人なんだという事でしょう。
「鰥寡孤独」かんかこどく
鰥(かん)は妻を失った男、寡(か)は夫を亡くした女、
孤(こ)は親のない子、独(どく)は老いて子のない者。
「身寄りとて誰一人ない、天蓋に鰥寡孤独で生きておるような訳でして、
その分返って気楽・・・」などと使うそうだ。
・・・てな具合に、面白い四字熟語とその解釈がたっぷり載っている。
また、「中国の四字熟語」の方は「まえがき」を読んだだけだが更に面白そう。
四字熟語の元祖、中国の古典や中国人の政治、社会、恋愛、庶民の知恵など
四字熟語から見えてくる中国文化を知るのにもってこいの本のようだ。
楽しみ。