奈良千秋さんと山本英樹さんの器

吉蔵「秋の室礼展」も間近になってきました。 室礼展では吉蔵の家具の展示とともに、花器や香炉、皿、壺など、器の紹介もさせていただきます。 今回の器の作家は奈良千秋さんと山本英樹さん。 奈良さんは以前ブログで紹介させていただきました。 吉蔵の家具と良くマッチし、お互いの良さを引き立ててくれるので、 10年ほど前の「室礼展」のから協力していただいています。 長野県真田町のゆったりした山あいに工房があります。 奈良千秋さんは日本の磁器作家の第一人者で、その端正で気品ある白磁、青白磁に多くのファンがいます。 古典的な祭器の要素とモダンなデザインが組み合わさった、暖かみと清潔感溢れる作風。 特にへらを使って均等に面を作っていく鎬文(しのぎもん)は彼の最高の技術。 今回は、香炉、壺、花器を始め、実用的な湯飲み、皿などを展示します。 山本英樹さんは若手の器作家。 佐賀県伊万里市出身で有田焼の窯元で育ち、後、陶芸家番浦史郎氏に師事。 現在「陶仙房」という窯名で、料理用の器や、花器などを製作しています。 山本さんが生み出した、玄釉(釉薬の一種)による黒い器は、 土の感覚プラス金属や紙のようなシャープ感を持ち、モダーンな侘び感があります。 また、繭碗、しのぎ銘々皿など、自在なフォルムが特徴で、盛る人に挑戦しているようです。 三越の展示会に共に出展した折、お会いし、すっかりファンになりました。 料理人さんに大人気の玄釉の器、ぜひ室礼展でご覧になって下さい。 陶仙房(山本英樹) HP http://www.geocities.jp/cyawan_ya1995/T1.htm 吉蔵 秋の室礼展   会期  2008年9月12日(金)〜14日(日)   時間  午前11時〜午後7時  (最終日は午後4時まで)   会場  駿府公園紅葉山庭園茶室