家具屋もマニフェストを!

新聞で解説のあった「政党間マニフェスト」と、セミナーで学んだ「企業ブランディング」。

その関連性を考えてみた。

「政党マニフェスト  朝日新聞9/1朝刊 座談会より  

 元来、神仏への誓いを記した起請文であって、厳格なもの。

 残念ながら今回の選挙の場合、政党の「お仕事リスト」になっている。

 自民は与党として、すべて国民より委任されていると思い、マニフェストは必要なかった。

 一方、政権無経験の民主は「マニフェスト」を立て、国民に問うしかない。

 マニフェストは詳細である必要はなく、壮大であるべきだ。

 その良い例が、マルクス・エンゲルスの「コミュニストマニフェスト共産党宣言)」

「企業ブランディング  マーケティングセミナー講師久米英之氏より。

 企業のトップは進むべきビジョンを持っているが、企業活動の多様化、グローバル化が進む現在、

 「会社をどうアピールするか」に加え「どうしたら消費者に選んでもらえるか」

 「どうしたら消費者の心の中に蓄積される良いイメージが確立できるか」

 という戦略を立てる必要がある。

 これが、企業ブランディングである。 



私たちは今まで、新しい商品のための、コンセプト作りはよくやってきました。

しかし、ヒットが生まれにくくなった今では、商品よりも企業そのものが問われる。

迷うことなく商品開発が出来たのは、遠い昔のことであり、

今は、「なぜ、吉蔵でなければならないか。」を自問するときが来ている。

ますます、企業ブランディングが注目されてきているわけです。

そのために、まず何をしなければならないのか。

商品の名前と会社が一致する、大企業の場合はともかく、

無名の小規模企業、また、数人の工房は、やっぱり「マニフェスト」でしょう。

仕事のマニュアルというよりも、ミッションに近いことかもしれません。

「材料の選ぶ基準は?」

「技術力をどこに生かしているか。」

「コストとクオリティのバランスをどう考えているか。」

などなど・・・。

私たちの企業は、これこれこういうミッションを持って、お客様と手を繋いでいる。

その事を、ひとつひとつ、マニフェストとして明確にする必要がある。

きれいな商品写真を羅列するより、

少々野暮でも、マニフェスト作りの方が、

お客様に振り向いてもらう、近道なのかもしれませんね。

家具屋が再生するために、まず自社のマニフェストを考えなければ・・・。