家具屋もマニフェストを!
新聞で解説のあった「政党間マニフェスト」と、セミナーで学んだ「企業ブランディング」。
その関連性を考えてみた。
元来、神仏への誓いを記した起請文であって、厳格なもの。
残念ながら今回の選挙の場合、政党の「お仕事リスト」になっている。
自民は与党として、すべて国民より委任されていると思い、マニフェストは必要なかった。
一方、政権無経験の民主は「マニフェスト」を立て、国民に問うしかない。
マニフェストは詳細である必要はなく、壮大であるべきだ。
その良い例が、マルクス・エンゲルスの「コミュニスト・マニフェスト(共産党宣言)」
「企業ブランディング」 マーケティングセミナー講師久米英之氏より。
企業のトップは進むべきビジョンを持っているが、企業活動の多様化、グローバル化が進む現在、
「会社をどうアピールするか」に加え「どうしたら消費者に選んでもらえるか」
「どうしたら消費者の心の中に蓄積される良いイメージが確立できるか」
という戦略を立てる必要がある。
これが、企業ブランディングである。
私たちは今まで、新しい商品のための、コンセプト作りはよくやってきました。
しかし、ヒットが生まれにくくなった今では、商品よりも企業そのものが問われる。
迷うことなく商品開発が出来たのは、遠い昔のことであり、
今は、「なぜ、吉蔵でなければならないか。」を自問するときが来ている。
ますます、企業ブランディングが注目されてきているわけです。
そのために、まず何をしなければならないのか。
商品の名前と会社が一致する、大企業の場合はともかく、
無名の小規模企業、また、数人の工房は、やっぱり「マニフェスト」でしょう。
仕事のマニュアルというよりも、ミッションに近いことかもしれません。
「材料の選ぶ基準は?」
「技術力をどこに生かしているか。」
「コストとクオリティのバランスをどう考えているか。」
などなど・・・。
私たちの企業は、これこれこういうミッションを持って、お客様と手を繋いでいる。
その事を、ひとつひとつ、マニフェストとして明確にする必要がある。
きれいな商品写真を羅列するより、
少々野暮でも、マニフェスト作りの方が、
お客様に振り向いてもらう、近道なのかもしれませんね。
家具屋が再生するために、まず自社のマニフェストを考えなければ・・・。