島桑の座鏡台/pick up our works

今年の家具メッセでは、予想外でしたが、島桑製品が人気でした。 箪笥問屋さんから、島桑の鏡台を中心に注文を頂きました。 国内の銘木、島桑材を使った指物家具のなかで、特に好まれるのが化粧台(座鏡台)です。 畳の生活から生まれた和家具ですから、一面鏡、三面鏡の座鏡、または姿見、あたりですね。 昭和の戦後期、洋風化が広まる前まで、 関東近辺のお嬢様の婚礼には、島桑の座鏡台が最高の調度品でした。 たぶん、原節子主演の小津安二郎監督の映画にも、島桑鏡座鏡台が登場していたと思います。 歌舞伎役者さんも、島桑の役者鏡台を使っている方が多くいらっしゃいます。 「吉蔵」でも、先代の時、片岡我当氏襲名の為の役者鏡台を製作させていただきました。


23一面座鏡台  島桑材・桐材 サイズ 間口61㎝・奥行き33㎝・高さ153㎝
姿見兼用の一面鏡座鏡台が島桑化粧台の中心です。 1m強の高さの鏡部のあおりを利かせ、斜め上に向かせて使用します。 畳の隅に置いてあると、何ともいえない、女性の風情が感じられます。


23一面姿見  島桑材 サイズ 間口60㎝・奥行き31㎝・高さ145㎝
収納のための台がないタイプが「姿見」です。 簡単に移動出来ることが重宝して根強い人気があります。 しばらく廃盤でしたが、この機会に復活予定です。


二枚回転鏡  島桑材・桐材 サイズ 間口24㎝・奥行き25㎝・高さ37㎝
箱鏡台は扉の後に鏡があり、扉を回転させて使用します。 正式名は「回転鏡」、「男鏡台」とも呼ばれています。 イギリスの教授B氏の所にも、納めさせていただきました。 「吉蔵」では、鏡の付いた島桑調度品はいろいろと製作しました。 両脇に鏡があり、開いて使用する「三面鏡」。 箪笥の上に置いて、顔を整えるための「姫鏡台」。 正面から見えない部分を、反射させて使用する「手鏡」。 粋な江戸文化、和の暮らしに、なくてはならない「島桑の鏡台」。 今では、全国でも我が工房で製作しているだけでしょうか。 貴重な女性のための、調度品です。