続けて高橋秀美の処女作「ゴングまであと30秒」を読む。
スポーツ音痴の私としてはボクシングは遥か彼方の世界。
しかしうらぶれたボクシングジムに集う会長や
若者たちの人生模様に思わず惹きつけられた。
「学校や家庭をはみ出して、あえて殴り合いをしたい
という練習生たちは、意外に素直で臆病で怠惰だが
彼らなりに懸命である。マスコミに登場する事のない
若者たちの素顔が、トレーナーの視点から描かれる。」
作者はこのジムで3年間トレーナーをしていた。
4回戦ボーイを筆頭に、悪(わる)やおたく引きこもりなど、
登場人物の逸話は全ては事実だそうだ。
今年の8月は本を4冊も読んだ。
この本も今夜までには読み終えそう。
まだまだ読みたい本が山積み。