モノよりもこだわりに関心?/ブログを楽しむ(5)

飲食店の検索で、ジャンル別や地域でなく、オーナーの個性で調べるサイトのお話しをしました。

そして、それはそれで面白いのですが、私自身は、何か大きなお世話のように感じたことも。

でも、考えてみれば、私のブログも、モノ(家具)についてより、こだわり(自己主張)の部分が多い。

ビジネスに関係ない日々の出来事を、どう考え、どう記録しているのか。

そこから見えるオーナーの個性が、家具の購入に繫がっていくという、幸運もあるかもしれません。

本当は、モノ(家具)だけを見てもらえばいい。

デザイナーや職人の紹介、説明は、必要ならばする。

というのが、私の基本スタンスでした。

だから、家具製作に関わっている人たちの事をブログに書くこともしない。

また、家具が出来るまでの製作工程を紹介することにも、積極的ではありませんでした。

しかし、これはあくまでもこちらの一方的な見方であり、

家具を購入する側は、そういう事柄に興味があるのは自然のことなんですね。

先日、静岡の家具仲間が集まったとき、「家具学」の話が出ました。

外部のコンサルタント関係の人が、グループで展示会をするより、

「家具とはなんぞや?」という事を、

生産者と消費者で考える場を作ることが先決だというのです。

なるほど、一理ある、とは思いましたが、

メーカーによって、その家具の売りとなる部分は様々。

無垢を主張する人は、合板を否定することから始まるので、

メーカー同志のけなし合いになりかねない。

だから、無理して「家具学」のような統一見解を作るより、

個々のメーカーは、それぞれのやり方で自分のこだわり=「家具学」を紹介していけばいい。

という意見が、家具仲間の間では多数でした。

静岡の家具メーカーのオーナーが集まっているブログサイト、

「静岡家具名鑑」には多くの個性的な家具が登場しています。

そしてそこには、自身の「家具学」がいろいろと語られています。

家具に関心があり、購入予定の人達は、そのこだわりをどんな風に見ているのでしょうか。

もしかしたら、家具サイトも、ジャンル別やメーカー名検索ではなく、

オーナーの個性で検索する日が来るのかも知れません。

他のジャンルでは余計なこと、と見えていた部分も、

自分のこととなると、あながち無視出来ないものです。

なぜなら、わたしのブログ「kittsan流」には、

うさんくさい「こだわり」の臭いがプンプンしているわけですから。