お客様は十人十色/ギフトショー秋2013

お客様「これ、仏壇?」

  私「そう言う用途に使う物です。」

「いくらするの?」

 「○○万円です。」

「え〜? イイ値段だねぇ。

 漆、使ってるの?

 中に金箔はったり飾り物がないじゃないの。」

 「極力シンプルに、新しいスタイルを考えたんです。」

「どういう人がこういうモノを使うって思うの?」

 「今までの仏壇に満足しない人たちだと思います。」

「そうかねぇ、こういうのがイイという人がいるかねぇ。

 オタク、ちゃんと市場調査しているの?

 「今回のお客様で、すごく素適、こういうのが欲しい・・・

  という方が何人もおりました。

  もう、仏壇という名前も古くさいものは・・・・。」


それから何を喋ったか覚えていませんが、気が付いたら

お客様の言うことに、ひとつ一つ反論しておりました。

「・・・まあ、これが悪いというわけじゃないよ。」

お客様の困った顔を見て、ハッと私も我に返り、

「はあ。お客様の率直なご意見は、

 私共にとって、いちばん大切なものでございます。」

・・・・・・・・

それからは、お隣や向かえの商品の説明までも買って出て、

さらに、静岡の地場産業のこと、お客様のお仕事のこと、などなど、

歯が浮くような丁寧さで、対応することとなりました。


勉強、勉強。

お客様は神様ではないけれど、十人十色。

自分の色に染まらないのはあたりまえ。

無関心でスルーする方より、はるかに自分の肥やしになる。

・・・と改めて反省した今回のギフトショーでした。