連休中、”STAY HOME ” でじっくり読んだ本

5月の連休のしばらく前、コロナの影響下”STAY HOME”が推奨される中、
何年か振りに静岡県立図書館へ行ってきました。
桜が終わり、新緑が美しい谷田の丘陵にある静かな図書館と県立美術館。
残念ながら「きたれ!バウハウス」の企画展が開催中の美術館は休館中でした。
私が本を借りに行った図書館もその後休館になるのですが、
その時はまだオープンしており、少々古いけれど落ち着いた館内で
ゆっくり蔵書を眺めていました。

関心があるのは、
1、学生運動が盛んだった1960年代を描いた政治的な本
2、今、世の中を震撼させている感染病に関する本
3、読む本ごとに新鮮な空気に触れさせてくれるジェンダーの本

そして、以下の3点を借りてきました。
政治的な本→「1968年 無数の問いの噴出の時代」
感染病に関する本→「四千万人を殺したインフルエンザ」
ジェンダーの本→「BLが開く扉」

 

「1968年 無数の問いの噴出の時代」は2017年10月に千葉県佐倉市にある
国立歴史民族博物館で開催された特異な企画展。
70年安保前夜、大学封鎖など学生運動が盛り上がった1968年の
政治的な動きを膨大な資料で語った素晴らしい展示会だったそうです。
静岡から遠いことと、私がその企画展を知ったのが終了間際だったため、
行く事叶わず、せめて図録でもと求めたのですが、すでに完売していました。
探して探してやっと県立図書館にある事を突き止めました。

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本展は、1960年代後半に日本で起こった、ベトナム反戦運動三里塚闘争水俣病闘争などの市民運動住民運動、全国的な大学闘争などの多様な社会運動に総合的に光を当てたものです。これらの運動は、戦後の平和と民主主義、そして高度経済成長や公共性を押し立てた開発計画のあり方、広くは戦後日本の政治的・経済的枠組みを「問う」ものでした。この時代に噴出した「問い」はいまなお「現役」としての意味を持ち続けています。また、1960年代後半は、日本の社会運動が、それまでの組織的な問題設定・問題解決の方式から、「個」の主体性を重視する特徴を強く顕し始める転換期でもありました。人々は様々な問題に対し異議を唱え、あるいは改革を要求する声を、各自の居場所で、多様な形態であげていったのです。こうした新しい社会運動のスタイルは後の時代にまで大きな影響を与えました。

「1968年」は、この時代の象徴的な出来事である東大闘争や日大闘争といった学生運動が活発に行われた年でした。本展は、当時を象徴する資料約500点を展示し、「1968年」を中心としたこの時代の多様な運動をより総合的に紹介することで、この時代の運動の意味を探ります。

 

「四千万人を殺したインフルエンザ」はコロナが話題になり始めた頃、
有名な読書家が推奨していた本で、読み始めたのですが長すぎて途中で断念。
こちらも古本しかないようで、もう一度借りて読みたいです。

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そして、瀬地山角著「ジェンダーセクシャリティで見るアジア」を
読んでいる時に知った本が「BLが開く扉」。
氏は上野千鶴子氏と並んでジェンダー論の第一人者です。
あの超面白かったTVドラマ「おっさんずラブ」を見るまでは
BLという言葉も腐女子という言い方も知らなかったけれど、
この本を読んでBLがいかにアジアの若い世代に
影響を与えているか納得しました。

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BLは政治的であり個人的だ
BLはアジアでは独自の変容を遂げ、大きな社会的影響力を持っていた。
BL分析から見えるアジアの現状と日本の特異性――
世界のBL、LGBTQ、マンガ研究の第一人者たちがいま解き明かす。

主な執筆者
ジェームズ・ウェルカー/石田仁/金孝眞/シュウ・ヤンルイ&ヤン・リン/長池
藤本由香里/トーマス・ボーディネット/堀あきこ/守如子/
ワン・ペイティ

「政治」と「医学」(感染症)と「社会学」(ジェンダー
これら一見して別々と思われる分野が、まさに今の世の中の
イムリーな話題としてリンクしている。
連休中、これらの本を読みながらワクワクしてしまいました。