この一曲をとことん語る・・・ラベル作曲舞踏詩「ラ・ヴァルス」
入っていた頃から好きだった。
今は妻の影響でもっばら邦楽を聞く機会が多いが、
半年ほど前、facebookで静岡AOIの講堂で行われる
クラシック愛好者サークルを知り、覗いてみた。
「この一曲をとことん語る」というタイトルで、
参加者が交代で自分の好きな曲を解説する会。
を聞いた後、順番が回って今月は私が発表する。
私が取り上げたのは、以前コンサートで聞いて、
ワインを飲んで酔ってしまったようになった
魅惑のワルツ、ラベル作曲舞踏詩「ラ・ヴァルス」。
「渦巻く雲の中から、ワルツを踊る男女がかすかに
浮かび上がって来よう。雲が次第に晴れ上 がる。
と、A部において、渦巻く群集で埋め尽くされた
ダンス会場が現れ、その光景が少し ずつ描かれていく。
B部のフォルティッシモでシャンデリアの光がさんざめく。
(ラベルの解説より)
一曲12分ほどの小品なので、今回はオーケストラ版、
ソロピアノ版、2つのためのピアノ版
の3枚のCDを取り上げて聞いてもらった。
私のクラシック音楽遍歴を紹介をした後、3つのCDを聞く。
まずは、オーケストラ版
ピエール・ブーレーズ指揮 ベルリン・フィルハーモニー
ゆったりしたテンポでワルツの創世期から爛熟した後、
なだれ落ちるように終わるまで、端正な絵画の様な演奏。
続いて、ソロピアノ版
ユジャ・ワン ピアノ演奏
中国の物凄いテックニックを持つ若手女性ピアニスト。
この超難曲を完璧に弾きって、唖然とさせる。
実力派ピアニストはこの曲を弾きたがるらしい。
最後は、デュオ、2台のピアノ版
大好きなマルタ・アルゲリッチとネルソン・フレイレの演奏。
急緩自在、天衣無縫なアルゲリッチに懸命に着いてくる
フレイレとのスリリングな演奏。
ワルツは色気がなくっちゃと語っているよう。
聞いた後、残り30分で参加者から感想を聞くのだけれど、
この会は音楽関係のプロも多く、専門的な話もどっさり聞けた。
それにしても音の美食を堪能した素晴らしいひとときでした。
来月が楽しみです。