観る権利を奪われた。
あいちトリエンナーレの「表現の不自由展 その後」中止
について色々な人の意見や感想を見てきたけれど、
自分側から見れば一番腹立たしいのは
この展示会を楽しみにしていたのにその機会を奪われた事。
オープンと同時に何とか市長から横やりが入り
マスコミが騒いだので、これは危ない、
雲行きが怪しくなったから早いうちに観ておかなければと
中止の前日、4日朝一番の名古屋行き東名バスを予約した。
そしてその夜、4日から中止のニュースが入った。
がっかり! やっぱり!
そのあとはマスメディアやSNSで分析型意見や
感情型発言が相次ぎ、私も仕事そっちのけで
そっちの話題に埋没してしまったけれど・・・。
それにしても主催者はとんでもないことをしてくれた。
前売りが前回の2倍も売れていたというし、
中止に至る経過が注目され最終日は長蛇の列で
入場制限したというではないか。
税金云々という愚かな大臣がいたけれど、
この展示会が超話題になって外国からの関心もあって、
爆発的にヒットしたら収入たるや莫大なものになるでしょうに。
「表現の不自由展」が中止になって前売り券は払い戻しになるの?
図録はその部分を消して今でも販売しているの?
私のバスの払い戻し手数料(900円)はどうしてくれるの?
などなど、要らぬ憶測をしてしまった。
まあ、私の感想はこんな程度の取るにも足らぬものだ。
しかし、「表現の不自由展」中止について
勝手な事を言っている人は多いけれど、
実際に観てきた上で意見を述べている人が何人いるんだろう。
いずれにしても一番の希望は
あいちトリエンナーレは10月まで続く予定だったから
早く元の状態に戻すよう計画を練り直して、
一日も早く私たちに観る機会を作ってほしい。
杜若のキリを舞います/岡諷会夏の素謡会
第2回ケアメン講座「リハ・パークしずおか見学会」へ行ってきました。
団創の理事長の紹介があり、興味を持ったので
リハ・パークしずおかへ行ってきました。
近いうちに母、妻を介護する様になるかも。
・・・と初めて体験するケアメン講座。
2回目は城東町にある施設「城東保健福祉エリア 保健福祉複合棟2階」
「リハ・パークしずおか」で介護用品と自宅介護のための
部屋の作り方について学びました。
介護の世界は想像以上に進んでいるんですね。
車椅子、杖、トイレから補聴器、介護用箸まで。
色々な福祉器具が紹介されていました。
実際に使ってみると、なるほど使いやすい。
でも、操作が複雑でわかるかな?
と思われるものも幾つかと、色々でした。
又、風呂とトイレの改造や設備も
費用はかかるけれど理想的なものでした。
床の段差の解消や手すりの付け方など
比較的簡単にできるものもあるので
早速家でも応用したいと思います。
将来自分が先に介護される側になるか、
介護する方になるのか分かりませんが、
たいへん役に立つケアメン介護講座でした。
この施設、まだまだ認知度がなく、
もっと多くの人に見学に来て欲しいとの事です。
さて、ケアメン講座第三回は
来月(8月25日)アイセル(女性会館)で
排泄についての講座があります。
もちろん、早々に申し込みました。
歴史と選挙と映画と/7月20日私の行動
7月20日 午前10時 青葉小学校跡地
「戦国時代末期のまち(道と武家屋敷の石垣)
を駿府で初めて発見。」
のニュースを聞いて、その説明会に参加。
貴重な遺跡を見ようと大勢の人で賑わっていた。
午後1時 浜松駅北口。
立憲民主党の立会い演説会に遭遇。
党首の枝野氏が声を枯らして
徳川家広候補を応援。
ここでも大勢の人が聞き入って
拍手をしていた。
静岡は国民民主党候補と接戦の模様。
ガンバレ立憲!
午後4時 浜松駅。
観たかった話題のドキュメンタリー映画
「主戦場」を鑑賞した。
静岡市ではやらないので
浜松シネマイーラまで来た。
案の定、満員に近い状態。
慰安婦問題って全く解っていなかった。
単に日韓の問題でなく普遍的な人権問題。
だから世界が騒ぐ。
難しかったけれど勉強になりました。
真実のために自分を信じて疑え/映画「新聞記者」
最初から最後まで瞬きもため息もさせない
サスペンス満載のエンターテイメント映画。
まさに政治こそが自分の人生を左右する
最大の力である事を証明した映画。
シム・ウンギョンと松坂桃李と田中哲司。
3主役俳優の絡み合いのバランスが見事!
時にカメラがクラクラ動いて不安感を煽ったり、
特に最後の3人の顔のクローズアップが圧巻!!
ヒット作「カメラを止めるな」クラスの
ビッグな興行成績になるか?
映画の出来が今一つ(日経シネマ万華鏡では★2つ)
という批評は権力側からの圧力があったのか??
誰かと語りたくなったり何かを書きたくなったり
とにかく鑑賞後長く尾を引くオススメの映画です。
印象的な言葉
「真実のために自分を信じて疑え」
「民主主義はカタチだけでいい」
面白かった事
映画の前のCM編にSSK缶詰やオレンジハウスに
混じって立憲民主党のCMがあった事。
( 7/15 MOVIX清水で鑑賞)
政治の季節
参議院議員選挙も後半戦に突入。
政治には疎い私だけれど、自分なりに考えている。
50年前、私は明治大学の学生だった。
大学のあるお茶の水や駿河台界隈に登校すると、
道路が催涙弾で煙り、火炎瓶や木片、布切れなどが
散乱している状況が度々あった。
大学の授業は度々休講になった。
それでもクラスメートは教室にあつまり、
侃々諤々、政治的な持論を皆で論破し合っていた。
臆病な私は、当時はいわゆるノンポリだっが、
その時議論出来ない事がとても恥ずかしいと思った。
そのうち大学が閉鎖され、半年以上休講となる。
私は静岡へ帰り、家業を手伝ったり、
休みを利用し、友人と東北へ旅行に行った記憶がある。
「1968年」-無数の問の噴出の時代ー(国立歴史博物館)2017年
卒業して何年か後、家の仕事を継いだ私は
仕事に専念し、政治的な事はすっかり忘れた。
ただ、ビジネスに埋没するだけはいやだった。
一つだけでも社会との間をパイプで繋がっていたいと思い、
人権活動グループアムネスティ・インターナショナルに参加。
政治への関心は深くはないが、無関心ではなく、
イラク戦争反対や原発反対のデモや集会にも参加した。
まだまだ学生気分が消えず、今に至っている。
家族にも政治議論を吹っ掛けては嫌われ、
でも、政治を変えていくのは身近から、との信念は強く、
そのおかげか、保守革新問わず、家族全員必ず選挙に行く。
選挙は庶民に平等に開かれた社会の窓。
選んだ候補者は何度も何度も落選し、そのたびに落ち込んでも、
その権利だけは無駄にしたくない。
政治的な事は難しくてわからない。
しかし、解りたい・・・とは思う。
1968年 ー激動の時代の芸術ー (静岡県立美術館)2019年
至福のとき、関野晃平展を観る。
幻の漆芸家「関野晃平」氏の作品展が
静岡県島田市で7月7日まで開催されている。
知る人は僅か、(入場者は少ないそうだ)
けれども、氏の珠玉の作品を知っている人なら
遠く神奈川県からまでも来ていた。
これだけの完成度の高い作品を作りながら名前は残さない。
作品を見て貰えばわかるという自負もあるだろうけれど、
そのかわり大勢の人に顔も名前も知られる事もない。
もちろん氏は有名になる事を望んでいない。
偶然氏の作品を見て、その完成度に感動した
白洲正子さんの様な感性の高い人が
黒田辰秋の陰に隠れていた氏を世に知らしめた。
(黒田辰秋の工房で弟子として12年仕事をした)
すり漆の作品
素材と漆とカタチのバランスが見事。
端正で力強い箱や器。
螺鈿の作品
貝がこの位置に置かれる事を望んでいる様に
整然と光沢を放って収められている。
沃地の作品
斬新なモノトーンの作品で、光に透けると
乾漆粉の粒子が浮かんで見える。
今回は特別に,試し塗りの漆や
氏の使用したカンナ、刷毛、紛筒などの道具も展示されている。
初日にお会いした氏の奥様は
もうこれが最後の展示会かもと仰っていたけれど、
知人のデザイナーは国立近代美術館工芸館などで
多くの人に見て貰うべきだ、と言っていた。
ひっそりと、静かに作品と語り合う、
至福の時間をたっぷり味わえる
稀有の展示会です。
「漆工芸家関野晃平と伊久美の空」
会期 6月1日(土)~7月7日(日)
会場 島田市博物館
入場料 300円
関野晃平氏展示会の動画
https://www.youtube.com/watch?v=_yBy94C3lmM
https://www.youtube.com/watch?v=22_QT0J8R_o
https://www.youtube.com/watch?v=vcHwjwsmpwM