朝、充実の3時間
2017年、腰の手術の後、今までにない鬱的な症状に落ち込んだ。
立っていられなくなり、横になる。
食欲がなくなり体重が減ってくる。
人に会いたくないし、ネットを見る事もしたくない。
もちろん運動するのも面倒くさくなる。
そんな毎日が数か月くらい続いた後、少し胸の重石が取れてきた。
メールが読みたくなり、お腹も空くようになり、
そろそろ運動もと思えるほど体がなまってきた。
早朝5時起床。湯を沸かして床を履く。
前夜妻が衣類を入れておいた洗濯機を回す。
湯が沸き、母妻私とご先祖様の茶を入れる。
トイレに行き5時半頃、浅間神社に向かって出発。
百段を登り参拝して35分のウォーキング。
帰路の途中の公園で10人ほどの仲間とラジオ体操。
さてそれからは家へ戻って植木の水やりから朝食の準備にかかる。
サラダ、フルーツ、パンなど3人分の食事を作る。
自分だけ朝食を済ませて、洗濯物を干しに二階へ。
ついでに金魚に餌をやり、最後に布団をたたんで事務所へ向かう。
午前8時、さあ、これから仕事だ。
毎朝の充実の3時間。
何も考えないで決まり事に体を動かす。
休まないでなまけないで、やり終えた満足感を忘れずに繰り返している。
考える事より行動、薬より運動。
重い鬱に陥ったあるコメディアンが言っていた。
運動する事、しっかり食事をとること、酒を控える事。
それさえ守れば薬はいらない。
波はあるけれど軽くて済む方法。
日々同じことの繰り返しに飽きない平常心を鍛えておきたい。
初めて神田古本まつりへ行った、
東名バスで東京へ。
「神田古本まつり」を初めて見物。
60回も続いているそうだけれど
学生時代は全然知らなかった。
楽しみ!
神保町はカレーの街。
有名なボンティは以前行ったので
今回はスマトラカレーの
共栄堂でランチ。辛!
それにしてもボンティの方の列!
1時間以上待つのでは。
神保町靖国通りは凄い人の数。
道路のワゴンを漁っても
初心者は何が何だか分からん。
・・・と歩いていると
ここだけにしかないお宝が!
定価なら2000円以上する
能の謡曲本が何と1冊200円均一!
最後のひと休みは人気の喫茶
さぼうるで、と思ったけれど、
これまた列が出来ていて入れない。
ちょっと離れたサクラカフェで
やっとひと息ついた。
今回、行きも帰りも東名バスを
使ったのは大失敗。
あちこち工事で往復とも
1.5倍の時間が掛かった。
おわらの里越中八尾町と合掌造りの里五箇山相倉集落へ
富山2日目。
高台のホテルから眼下に富山市、正面に立山連峰が連なる。
その中心、剣岳の稜線から朝日が昇る。
それを屋上大浴場から独り占め ← 早起きは三文の徳。
さて、2日目は仕事を離れて行ったことのない富山の名所へ。
宿から車で15分の所に八尾町があることを知って先ずは直行。
「おわら風の盆」の時はごった返すそうな八尾町も
今は観光客もほとんどなく、普通の暮らしの町の風景。
住人に「風の盆」の事を色々伺うことが出来て楽しかった。
続いて車は砺波から庄川を登って世界遺産の集落
五箇山合掌造りの相倉集落へ向かう。
今では東海北陸自動車道の五箇山インターで降りれば
15分で着いてしまう便利なところになっているが、
それではあまりにつまらない。
そこでわざわざ庄川沿いの山道をくねくね車を運転して
奥深い太古の集落へ向かうことを選択。
白川郷と共に合掌造りで有名な五箇山。
その中でも一番奥の相倉集落は24棟もあり最大の集落。
原始合掌造りあり、奥にはひっそり住民の墓地もある。
観光客もそれほど多くなく、じっくり見学できた。
八尾町も相倉集落も有名な観光地であると同時に
現在も住民が日常生活をしている。
ずっとその風景を残していくには民宿や土産店で
営みを立てているのだけれど、
観光客にいつも覗かれているのはストレスだなぁ。
写真を撮っている外人客に遠慮するように、
車を家に入れる住民の姿をみてそう思った。
「高岡クラフトコンペ」入選のため富山県高岡市へ
台風接近中のこの連休(9/21~22)
車で往復800km超の遠路富山へ行ってきました。
1日目は高岡で高岡クラフトまつりに参加のため。
そしてクラフトコンペの総評を聞きに。
レベルの高い「高岡クラフトコンペ」に一度は
出展したいと思い、今年初めて「TEBACO」で挑戦しました。
結果は「入選」。名前のある賞に入りたかったけれど、
入選は全体の27%だから良い方かも。
他の入選作品も素晴らしいものばかり。
その中から上位作品の表彰と各賞の講評がありました。
入賞と上位作品との評価を分けるものは
一口で言えばと「ワンポイントの革新性」。
つまり何処かに他にはない斬新なオリジナリティが必要なんですね。
木製品で言えば、桐材の重箱(普通でしょ)がその手があったか、
と思わせる見事なデザインでした。
もちろん、「TEBACO」も他と比較して遜色なかったはずですが。
入賞者にはもう一つ、「作家のひきだし展」と言って、
今まで制作した作品を展示販売できる特権があり、
我が社「吉蔵」も小さな厨子や盆栽卓を展示しました。
高岡は2度目、歴史ある貴重な街ですが
コンペ会場周辺はどの地方都市にも見られる
寂れつつあるシャッター通りの中心街でした。
続けて高橋秀美の処女作「ゴングまであと30秒」を読む。
スポーツ音痴の私としてはボクシングは遥か彼方の世界。
しかしうらぶれたボクシングジムに集う会長や
若者たちの人生模様に思わず惹きつけられた。
「学校や家庭をはみ出して、あえて殴り合いをしたい
という練習生たちは、意外に素直で臆病で怠惰だが
彼らなりに懸命である。マスコミに登場する事のない
若者たちの素顔が、トレーナーの視点から描かれる。」
作者はこのジムで3年間トレーナーをしていた。
4回戦ボーイを筆頭に、悪(わる)やおたく引きこもりなど、
登場人物の逸話は全ては事実だそうだ。
今年の8月は本を4冊も読んだ。
この本も今夜までには読み終えそう。
まだまだ読みたい本が山積み。
脱哲学!?/「悩む人 人生相談のフィロソフィー」高橋秀実著
哲学はつまるところ処世術である。
ただこの人の場合ああせいこうせいではなく
人生相談(=哲学問題)の回答者(著者)としては
あれはしないこれもしない方が良いと言う結論である。.
などなど・・・・・
「philein」(愛する)+「Sophia」(知る)が語源で
人生において重要なのは、「愛し方を知る」ことで、
「知を愛したりする」と知ったかぶりに陥るだけである。
暑気払いに哲学っぽい本が読めたなんて
なんて素敵なことなんだろう。