田毎の月・姨捨/長野編
姨をこの山に捨てた男性が、名月を見て後悔に耐えられず、
翌日連れ帰ったという民話より名がついたとされています。
素晴らしく景色のいい場所で、車で、あるいは電車でここを通る時はわくわくします。
北越五山(黒姫山、斑尾山、妙高、戸隠連峰、飯縄山)を背景に、
中央には千曲川が蛇行し、上田市方面から長野市まで広がる善光寺平の大パノラマ。
手前には冠着山の山腹の段々に小さく区切った水田(棚田)が広がり、
その1つ1つに月が写るという「田毎の月」の名所としても有名です。
なんて幻想的な風景なんだろう、ぜひ見てみたい。と思いましたが・・・。
この「田毎の月」の現象、本当でしょうか。
人が移動するにつれて違う棚田の中に月が移動して映る事はあっても、
ある1点にから見て、それぞれの棚田の中に1つづつ月が映り、
いくつも月があるように見える事はあるのでしょうか。
ネットで検索したら、疑問に思った人が結構いて、いろいろ科学的に調べたようです。
1つの月が分割して棚田にまたがって見える事はあるだろう。
でも、1つの棚田に1つの月が映り、いくつも見えることはありえない。
それが結論のようです。
あまりに美しい風景だから、人はいろいろな事を空想するのでしょう。
娘が在学した4年間、通い続けた愛しの信州。
姨捨から眼下に見る善光寺平を瞼に焼き付け、おさらばとなりました。