あたりまえのこと

6月20日静岡新聞朝刊に矢作恒雄氏の時評が載っていた。



大飯原発の再稼働決定」

ー安全の独占やめようー

野田総理大臣が大飯原発の「安全性」を確認し、

「国民生活を守る」ために再稼働を決定した。

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核分裂を利用する既存原発の最も深刻な問題は

使用済み核燃料等高レベル放射性廃棄物廃炉ご数百万年もの間残留することであり、

その間、被爆のリスクとその恐怖というつけを我々の子孫に残す権利は我々にはない。

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しかもこの高レベル放射性廃棄物は地下1キロメートル近い深さの地層に埋める

「臭い物にふた」方式以外除去方法はなく、加えて、

日本はじめほとんどの原発保有国はいまだに埋めるべき場所確保のめどさえたっていない。

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これだけ危険な核分裂方式原子炉を建設・稼働してしまった我々への永遠の批判。

しかし、これ以上その罪の上塗りはやめよう。

「安全」を我々の世代だけで使い果たしてはいけない。

普通の人間が、あたりまえに考えられること。

都会の繁栄のために、地方を犠牲にし、

現在の繁栄のために、未来を犠牲にする。

地球とそこに生きる生物たちの未来を奪う、原発の底知れない恐怖が益々深まる。