脱力してはいけない・・・今日投票日。

妻に、思い出したように話しかけた。

「明日、投票日なんだよね。」

メディアの予想は全て、自民党圧勝。

凄まじい組織の力 対 個性という実態がない力

無力感に襲われて、最近は新聞すら読む気がしなかった。



facebookで、誰かがこの記事を取り上げた。

そう、こういう真っ当な意見が聞きたかった。

3.11.が再び来たとき、いったい誰が、何を出来るというのだろう。

現在の日本の危機は、ここが原点なんだから。

12月14日 朝日新聞朝刊 声 投稿者 作家 赤川次郎

「三つの光景が安全を選ぶ原点」

三つの光景を思い出そう。

第一は昨年3月11日、東北地方を襲った大津波

人間の想像力を遙かに超えた凄まじい破壊力。

第二は福島第一原発の原子炉建屋が爆発し、

屋根が吹っ飛び白煙が上がった瞬間の身も凍る恐怖。

第三はその原発を「安全」だと言い続けてきた専門家たちの、

現実の事故を前にしてなすすべもなく、ただ、茫然自失していた姿。

その後の言いわけや責任転換を消去すれば、

その三つの現実こそが私たちの安全を選ぶ原点である。

狭い地震大国に原発を作り続けてきた政党が政権を取れば、

原発を再稼働させる可能性が高い。

首都直下地震南海トラフ地震も、すべてはこれからなのだ。

必ず近い将来、日本は大地震を経験する。

次の大地震が起きればすべての原発が無傷でいられるなどと

信じる人はいないだろう。

再び原発が大事故を起こせば、どれだけの国土が汚染されるか。

自衛隊を軍隊にすれば、放射能を防げるとでも言うのだろうか?

再び原発が爆発したら、子や孫までも放射能の恐怖にさらされるのだ。

有力な政党のスローガンは「日本を、取り戻す」だそうだが、

ならば福島の人々に元通りの故郷を取り戻させるのが先決だろう。

(新聞の記事をそのまま借用させていただきました。)