来年の正月休み明け「鶴亀」を謡いましょう。

もういくつ寝るとお正月♪

お正月には凧あげて♪

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正月は家族と静かに過ごしますが、

休み明け8日(木)にこんなことを考えています。

謡曲「鶴亀」を歌って新春を寿ぎ、長寿を願う。>

 ー「くれば」で、「鶴亀(つるかめ)」を謡いましょう。ー


私が能を習って3年。

まだまだ素人ですが最初に「鶴亀」を教えていただきました。

初心者がまず歌うのが謡曲「鶴亀」だそうです。

能は演目によって、5つのカテゴリーに分けられます。

 

初(一)番目物  神がシテ(主役)となる能。脇能、神仏物 

二番目物     男(武人)がシテとなる能。修羅物(戦物)

三番目物     女(美人)がシテとなる能。鬘(かづら)物

四番目物     狂い物、雑能、現在物

五番目物     鬼畜物(空想のモノも含む)

今回唱和しようと考えている「鶴亀」は一番目物。

おめでたい能ですから、華々しく朗々と歌う曲(謡い)です。

比較的変化に乏しく、高度な技巧もそれほどありません。

能の曲を謡ったことがない人でも、とりあえずは皆さんで唱和する事が可能です。


内容は以下のとおりです。

新春、唐の都の朝廷にて、四季の祝祭事があります。

皇帝(玄宗皇帝)は役人、貴族の拝賀を受け、万民もその場に集う。

拝賀が終わると、鶴と亀が舞い、皇帝の長寿を寿ぐ。

それに気を良くした皇帝は舞楽を奏させて自ら舞い、長生殿に戻っていく。

この能の中で一番有名でよく知られている部分が次の箇所です。

庭の砂(いさご)ハ金銀の。庭の砂(いさご)ハ金銀の。

珠を連ねて敷妙乃(しきたえの)。

五百重(いおえ)の錦や瑠璃の樞(とぼそ)。

シャコの行桁(ゆきげた)瑪瑙(めのう)の階(はし)。

池の汀乃(みぎわの)鶴亀ハ。蓬莱山も外(よそ)ならず。

君の惠(めぐみ)ぞありがたき。君の惠ぞありがたき。

全体を唱和しても約15分くらい。

新春やお目出度い会によく謡われる「鶴亀」。

この機会に皆さんで声を出して、新しい年を寿ぎましょう。

両替町「くれば」で1月8日(木)午後2時から3時半まで。

会場の広さの関係で10名くらい。

会費500円(飲み物付き)です。