フランス映画「恋人たち」ルイ・マル監督のDVDを観る

最近観たい映画が見当たらないのでビデオで昔の映画を見る。
フランス映画「恋人たち」ルイ・マル監督
 

世間知らずのブルジョアジーの若奥様(ジャンヌ・モロー)が主人公。
女友達やボーイフレンドと好き勝手に遊び呆ける毎日を過ごしていたある日、
クルマの故障で世話になった通りすがりの若者を家に招き入れる。
夫婦で接待した夜、彼女はひとり月明かりの庭に出る。
そこには若者が寝そべっていた。
夜のとばりが降りる頃、2人は近づき抱擁を始める。
それは経験した事のない満たされた愛だった。
そして翌日、若者と共に夫と家を捨て旅立つのだが、
彼女はあの夜の情事の喜びははもうない事も、
これから不安な人生が待ち構えている事も知っていた。
 
ルイ・マル監督の恋人だったジャンヌ・モローの魅惑的なこと。
ブラームスの「弦楽六重奏曲第1番」の旋律が鳴り響く、
官能的なラブシーンの場面にうっとりしてしまう。
 
1958年にここまで性愛がきっかけの人生の転機を描いた映画はないのでは。
ヌーベルバーグはこうして世界の映画ファンを魅了していった。