古典芸能の事

居住まい正して、声を前に/謡いおさらい会

昨年5月に、近くの市民活動センターで募集していた、 謡いと仕舞のおけいこ、「葵能楽研究会」なるもの。 能の経験のある妻に誘われて、何となく参加しました。 その後、月二回のおけいこに行ったり、行かなかったり。 そんな能楽体験が、「4月に発表会をや…

團十郎のこと、歌舞伎のこと

洋楽一辺倒だった私の趣味のなかに、日本の古典芸能が入ってきたのは、 まったく妻の影響です。 最初は能楽堂への招待。 あの、気の遠くなるほど退屈な能舞台を、何度も見せられました。 続いて歌舞伎座へ。 最初に見たのは「義経千本桜」だったかな。 しか…

浅見真州氏のこと・能「道成寺」のこと・地震のこと

今週の日経新聞夕刊・裏面の人気コラム「こころの玉手箱」に、 能楽師「浅見真州」氏が登場している。 観世流能楽師・浅見真健氏の五男、東京生まれ。 世阿弥の再来といわれた能楽界の巨人、観世寿夫氏に師事。 現在、最高の能楽師だと思う。 藤田喬平氏の飾…

グランシップに文楽がやってくる。

10月の楽しみは何と言っても、年に一度のグランシップ文楽。 今年は超豪華版ですぞ〜。 何と言ったって、あの世話物の名作「曾根崎心中」を通しでやるんだから。 それに、昼の部は時代物の「仮名手本忠臣蔵」。 人形遣いの吉田簑助、桐竹勘十郎。 浄瑠璃方の…

連休は琵琶鑑賞でいっぷく。

好天に恵まれた今年の連休。 私の場合は、KAGUメッセに向けての準備に追われた毎日。 ただ一日だけ、古式ゆかしい琵琶の演奏会を楽しみました。 琵琶の音色に魅せられるようになったのは、いつ頃からだったろう。 最初は、上原まりの筑前琵琶を聞き、その演…

世話物の傑作/文楽「曾根崎心中」

出張に行った際に、国立小劇場で「文楽」を見てきました。 いや、文楽に合わせて、上京したのが、正解かな。 無形の世界遺産に指定されている、日本古典芸能のビッグスリー。 「能」「文楽」「歌舞伎」 若い頃は洋楽一辺倒だった私が、日本の古典に詳しい妻…

暗きより暗き道にぞ入りにける/能「鵺」

東京国立能楽堂は今年で創立25周年を迎えました。 特にこの秋からその記念公演が目白押し。 源氏物語千年紀記念・新作能「夢浮橋」がその頂点ですが、 今回は日程の都合で、11日(土)妻と上京し、世阿弥の傑作能「鵺」を鑑賞しました。 「鵺(ぬえ)」は…

文楽の醍醐味

静岡へやって来た文楽。 私は昼の部を鑑賞したのですが、演目が素人でも判りやすい人情物と、スペクタクル。 期待に違わず、会場は大喝采でした。 最初の演目「一谷嫩軍記」は平家物語から題材を採った話です。 源氏の武将熊谷直実が一谷の合戦で、平家の若…

文楽に行きましょう

洋楽一辺倒だった青年時代から、日本の古典芸能が加わって、楽しみの巾が増えた私の中年時代。 これは、古典に詳しい妻の影響です。 最初のうちはしぶしぶ出かけた歌舞伎や能の公演。 歌舞伎はともかく、能は睡魔との戦いでした。 しかし、優れた芸術という…