世の中には二種類の人間がいる。『
カラマーゾフの兄弟』を読破したことがある人と、読破したことのない人だ。」
私は学生の頃、本が好きだった事と暇だったのでこの本を読破した。
今見ると字は小さいしハードカバーで、如何にも古典文学全集然とした本だ。
確かに長いし(二巻)、何度も挫折しそうになったが、ミステリー仕立てで面白いことと、この本のハイライトである大審問官の章までは読みたいと思っていたのでとにかく最後まで読んだ。
確か大学の時ゼミの合宿で山中湖へ行き、宿舎のベッドに横になって、真剣にこの箇所を読んだ記憶がある。
恐ろしいけれどもとても興味深い物語だった。
講師が
亀山郁夫氏で、近年彼が訳した本がわかりやすく面白いと評判出そうだ。
あの頃の印象とどう違うのか?
再度この長編小説に挑戦しようと思い、まずは氏の訳の本の1巻目を購入した。