効率的と言う事は・・・

いつも読む朝日新聞「折々のことば」に興味深い事が書いてあった。
 
「自分が「使えない人」だとみなされて、
万が一線路に身を投げたとしても、
ため息をつかれるだけの存在だと言うことをかみしめる。」
宮地尚子(傷を愛せるか 増補新版から)
 電車が止まり、人身事故との放送が流れると、
ついため息をつき、舌打ちをするような時代。
効率を優先するために人の痛みに鈍感であろうとする
そんな「薄い寂しさ」が漂うと精神科医は言う。
(折々のことば/鷲田誠一 朝日新聞10/15朝刊より)
 

 
私も効率を重んじる人間だからどうでもいい事だけれど、
以下、さやかな抵抗。
 

 
私は仕事でデパートの社員用エレベーターを時々利用する。
乗ってすぐに、100%の人が「しまるボタン」を押す。
急いでいるのはわかるけれど、自然に閉まるのと1秒も違わない現実。
ある時から私はこのボタンを押すことをやめた。

省エネ云々より、せっかちな自分がうざく思えたので。
以来、幸いにもエレベーターの中では落ち着いて過ごすようになった。