2008-01-01から1年間の記事一覧

暗きより暗き道にぞ入りにける/能「鵺」

東京国立能楽堂は今年で創立25周年を迎えました。 特にこの秋からその記念公演が目白押し。 源氏物語千年紀記念・新作能「夢浮橋」がその頂点ですが、 今回は日程の都合で、11日(土)妻と上京し、世阿弥の傑作能「鵺」を鑑賞しました。 「鵺(ぬえ)」は…

貧 困

パソコンわかばクラブのブログを覗いたら、「今日はBlog Action Day」であることが載っていた。 世界中のブロガーが、年に一度、同じ日に同じ話題について取り上げ、議論する。 今年のテーマは 貧 困 。 同じ話題をNHK・FMからも聞いた。 昨年から始まったブ…

静岡特産品東京展示会

静岡特産品東京展示会

社会の闇と人間の闇/映画「闇の子供たち」

社会の闇と人間の闇/映画「闇の子供たち」

関保雄著「江戸指物」/貴重な和家具の本(2)

「 木の温もりと手の温もりの出会い。 江戸指物 ー それは 東京下町の生活に根ざした 何よりも職人たちの”手”による 木工和家具類である 」 関 保雄著「江戸指物 ー 下町職人の粋と意気」(淡交社)・・・帯の紹介文より 著者の関保雄さんは上野池之端の和家…

小泉和子著「室内の家具の歴史」/貴重な和家具の本(1)

「 日本の家には家具がない・・・。 幕末に来日した欧米人は一様に驚いた。 なぜ伝統的日本家屋には家具が少なかったのか。 日本人はどのように暮らしてきたか。 豊富な図版と写真を基にした緻密な考察で日本の家具文化の変遷を追う。」 小泉和子著「室内の家…

文楽の醍醐味

静岡へやって来た文楽。 私は昼の部を鑑賞したのですが、演目が素人でも判りやすい人情物と、スペクタクル。 期待に違わず、会場は大喝采でした。 最初の演目「一谷嫩軍記」は平家物語から題材を採った話です。 源氏の武将熊谷直実が一谷の合戦で、平家の若…

ブログ的人間関係/kittsan流ブログの意味(7)

年を取るに従って、人間関係が楽しくなるか、煩わしくなるか。 人それぞれでしょうが、私の場合などはどちらかというと後者のような気がする。 まあ、これはコインの裏表や、一人の人間の中の欝と躁の関係みたいなものだけれど。 とりあえず、昨今はあまり人…

google picasa album で室礼展を再現

いつもお世話になっている、パソコンわかばクラブ主催のeしずおかブログ勉強会。 今月はgoogle picasa について知りたかったので参加しました。 この件については路上教習の分野にあたるそうで、今回はサポーターの方が対応してくれました。 google picasa …

続・海外見本市出展のためのコンペに挑戦!

sozo_commの一次審査は書類のみで、審査料はゼロ。 二次審査になると、現物を展示し審査が行われるので、審査料が10、500円掛かります。 ただ、会場が狭く、一社あたり180cm×45cmの事務机の上のスペースしかなく、 製品によっては応募製品の内1〜2点しか…

海外見本市出展のためのコンペに挑戦!

インテリア関係の企業が目標とする海外展示会はサローネ(ミラノ)かメゾン・エ・オブジェ(パリ)。 その、二大インテリア見本市のどちらかに参加するための選考会がありました。 社団法人国際家具産業振興会が主催し、経済産業省の補助を受けて実施されて…

病める夫婦と時代/映画「ぐるりのこと」

展示会に追いまくられての毎日でしたが、 少し落ち着いたので、最近見た日本映画「ぐるりのこと」をupしました。 30代の夫婦の10年の歩みと、彼らをとりまく周りの世界(ぐるりのこと)を丁寧に描いています。 ずぼらで女好きのカナオ(リリー・フランキー)…

室礼展御来場ありがとうございました

静岡駿府公園内「紅葉山庭園茶室」にて9月12日より開催いたしました 「吉蔵・秋の室礼展」が14日終了しました。 初秋のひととき、約150人の方々が、和室でくつろいでくださいました。 残暑の中、多くの皆様に御来場いただき、ありがとうございました。 「吉…

室礼展にお出かけ下さい

<吉蔵・秋の室礼展>が本日より始まります。 数寄屋家屋に家具を配置し、器、花をしつらえ、皆様のお越しをお待ちしております。 どうぞ、お気軽にお出かけ下さい。 なお、紅葉山庭園・茶室が入り口です。 紅葉山庭園入り口ではありません。(こちらは入場…

奈良千秋さんと山本英樹さんの器

吉蔵「秋の室礼展」も間近になってきました。 室礼展では吉蔵の家具の展示とともに、花器や香炉、皿、壺など、器の紹介もさせていただきます。 今回の器の作家は奈良千秋さんと山本英樹さん。 奈良さんは以前ブログで紹介させていただきました。 吉蔵の家具…

男の自分探し/kittsan流ブログの意味(6)

最近、哲学者の伊藤健太郎著「男のための自分探し」という本が話題になっているようです。 自分探し・・・なにか、気持ちをそそるようなテーマですよね。 自分が世界の中心にあるように思っている私も、ご多聞に漏れず自分探しが好きでした。 メンズリブの風…

いのちの軽さ

アフガニスタンでペシャワール会の青年伊藤和也さんが拉致され、殺害された事件はあまりにも痛ましい。 中村哲さんが代表を務めるペシャワールの会は、 1980年代からアフガン難民のための無料医療を行い、何万人の命を救った。 また、中村医師は医療活動のか…

室礼展ご案内のリーフレット

吉蔵<秋の室礼展>まで、あと2週間ほどになりました。 スタッフ一同、準備に追われています。 室礼展のリーフレットも順次送付し、ご案内しております。 「紅葉山庭園茶室」の画像3カットと「吉蔵」のオリジナル家具3点を載せた、 手作りのリーフレットです…

室礼展準備のための茶会

9月の室礼展を控え、茶室を確認のため、担当者のみの茶会を催しました。 紅葉山庭園茶室の母屋も茶室空間ですが、そこから渡り廊下でつながる所に小間があります。 十分のゆとりを持たせた四畳半台目の草案茶室「静月庵」です。 待合いから露地に出て、腰掛…

ヒース・レジャー賛/映画「ダーク・ナイト」

新しい「バッドマン」シリーズの第二弾。 けれど、タイトルにバッドマンはない。 ダークナイト(dark knight・暗黒の騎士)というバッドマンの愛称のみ。 破滅していく世界を眺めることに唯一の快楽を求めるジョーカー。 彼が悪行を行うのに迷いはなく、いか…

男も冷えるんです。

残暑お見舞い申し上げます。 暑さの途切れる時がありませんね。 でも、私の場合、このクソ暑いのに靴下が手放せない。 何年か前から、真夏でも短パンがはけなくなった。 Tシャツ一枚ではクーラーの中には行けない。 いつも冷えないよう、シャツを用意してい…

8月15日 東京

青春18きっぷが1日分残っていたので、夏休みを利用し、ひとりで東京へ行った。 7時45分の熱海行き普通列車。熱海で乗り換え、東京まで同じく普通列車。 晴れた相模湾がまぶしい。10時57分着。計3時間の旅。 まず、大好きな画家、ルオーの没後50年記念「ルオ…

青春18きっぷで行く「東京好奇心ツアー」

仲間で青春18キップを利用し、東京へ行ってきました。 前回「靖国神社探訪」を行ったメンバーで、東京何でも好奇心ツアーを計画。 今回は「昭和館」探訪と「東京プライドパレード」見学を予定していましたが、 パレートが延期になったため、後半は上野の東京…

四方棚&文匣/pick up our works

李朝家具が生まれた朝鮮半島。 日本と同じ、床座文化(靴を脱ぐ)ですから、生活もよく似ています。 ただ、我が国が床の間、押し入れ等が住宅にセットされ、家具と住宅が曖昧なのに比べ、 李朝では、なにもない空間に置き家具を配置し、生活の道具としていま…

ブログ通信簿に異議あり!!

ブログ通信簿、楽しませていただきました。 そして、これが私の結果!! ブログ年齢が10歳とは!? う〜〜む、ブログ歴も浅いし、ブログをちゃんと活用出来ていないし、しかたないか、と思いました。 でも、みなさんの通信簿の感想を見ると、内容のことも含…

kittsan流ブログの意味(5)

「ブログ、100回も続いてるんですって? 手紙も、日記も書かない人がどういう心境の変化?」 「別に心境の変化なんてないけれど、まあ、楽しいから続けているんだろうね。」 「ブログメイトは出来たの?」 「少しはね。だけど、ブログは匿名なのがいいんじゃ…

my best movie/映画「ブロークバック・マウンテン」

my bestシリーズ、三回目は映画「ブロークバック・マウンテン」のこと。 同性愛のカウボーイの出会いから真の別れまでの20年にわたるストーリー。 その間に、妻を裏切り、家庭を壊し、ホームレスになっていく。 アン・リー監督が哀惜の情をこめて社会の網か…

my best furniture/C・C「ラブチェア」他

100回目。 my best furnitureはイタリア家具と李朝家具からひとつづつ。 チェコッティ・コレッティオーニ社 「STORICA D.R.D.P」(ラブチェア) イタリアの技術とセンスを代表するような家具だと思います。 こういう有機的なデザインは苦手だけれど、 この二…

my best architecture/京都御所「紫宸殿」

私がブログを公開してから今日で99回目。 そして次が記念すべき100回。 その次が当たり前ですが101回。 良くもここまで続いたと、我ながら自分を褒めてあげたい(?)100回記念の三連発です。 まあ、年代が替われば気も変わるので、ここ10年を遡っての私のベ…

サランバンチェア/pick up our works

これから「秋の室礼展」まで、折にふれて私たちの製作する家具について紹介させていただきます。 まずは、李朝時代の家具のアイテムにはなかった「サランバンチェア」について。 お隣の朝鮮半島の李氏朝鮮(李朝)時代は約500年。 日本で言うと、室町時代から…